2015 Fiscal Year Research-status Report
異種の副産物粉体と再生骨材を複合混合した低炭素コンクリートの高性能化
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26420558
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
高巣 幸二 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (60336948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陶山 裕樹 北九州市立大学, 国際環境工学部, 講師 (20507876)
小山田 英弘 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (80233625)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 再生骨材 / フライアッシュ / 砕石粉 / 石灰石微粉末 / 流動性 / クリープ / 外割混合 / 最適調合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では再生細骨材の強度と乾燥収縮への影響に着目し,天然細骨材を再生細骨材M 種とL 種で置換し,置換率を変化させたコンクリートの強度特性や乾燥収縮への影響を明らかにすることを目的とした。また,既往の乾燥収縮予測式との対応とコンクリート中の総水量による評価が有効であるか検討した。さらに、品質の異なる再生骨材を組み合わせて実験を行い,そのクリープ性状を明らかとすること,及び既往の解析式を用いた予測値精度を評価することを目的とした。 その結果,次の知見を得た。細骨材の置換率50%までの調合において,圧縮強度の低下率は再生細骨材M種では5%,L種では15%程度と低い値であった。日本建築学会による予測式を用いて乾燥収縮を算出する場合,細骨材の種類や再生細骨材の置換率によって係数を変化させることで,より近い値を算出することができる可能性が示された。現在提案されている乾燥収縮の予測式は,粗骨材に再生骨材を使用した場合のコンクリートについてのものがほとんどであるため,今後,乾燥収縮への影響が大きいとされる再生細骨材の吸水率を考慮した予測式の提案が必要である。 クリープ性状に関しては,恒温室の湿度が乱れた時期からひずみの進行が大きくなったことから,再生骨材は普通骨材と比較して,湿度と乾燥に影響を受けやすいということが確認できた。また,再生細骨材L種を使用した調合において品質の異なる粗骨材を使用しても影響が小さく, 再生細骨材L種が大きく影響することが確認できた。解析に関しては,日本建築学会のAIJ式は若干過小評価であり,CEB-FIP 式は過大評価であることが確認された。AIJ式に骨材の品質による影響を加味させる補正係数をかけると,再生骨材コンクリートのクリープ性状を適切に評価できる解析式となることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画で示した③異種の副産物粉体を複合混合した再生骨材コンクリートの強度・耐久性状④再生骨材コンクリートの強度向上メカニズムの解明について、当初の計画通り2年次終了時点で明らかにすることができ、研究は概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、高性能な低炭素コンクリートを実現する異種の副産物粉体と再生骨材の最適混合割合を確立する予定である。 現在のところ、研究計画の変更および研究を遂行する上での問題点等は発生しておらず、今後も研究計画通りに遂行予定である。
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