2014 Fiscal Year Research-status Report
居住環境における悪臭の国際的実態調査と対策評価方法の検討
Project/Area Number |
26420586
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
長谷川 麻子 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (80347004)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 敬 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (90264275)
宗像 瑞恵 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (30264279)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 室内空気質 / 臭気 / 空気浄化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、住宅内で居住者に感知され不快と感じる臭気について、アンケートを用いた国際的な実態調査を実施、対策が必要とされる悪臭のタイプを絞り込むことを目的として研究を進めてきた。 室内環境の国際会議出席者、熊本大学大学院在籍の留学生、および、各国から学生が留学しているイギリス・ロンドン大学建築学科1年生を対象にアンケート調査を行った結果、普段からにおいを気にしている人は全体の35%であり、高温多湿な時期は特ににおいが気になる傾向がみられた。また、自宅内・外において人々が気にするにおいはトイレ、バスルームの排泄物・トイレ臭、キッチンの生ごみ臭、リビングのたばこ臭、寝室の体臭であった。 これらの結果は日本における調査結果とほぼ同じであり、国際的に類似していると推察された。さらに、これらの不快なにおいを構成する成分としては、トリメチルアミン、アンモニア、メチルメルカプタン、アセトアルデヒドが挙げられ、空気清浄機などによる空気浄化の性能試験にはこれらのガス状物質を対象として供するべきであると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
長期間放置されていた恒温恒湿室をメンテナンスしようと試みたが、予算以上に費用が必要と判明し断念した。
|
Strategy for Future Research Activity |
空気清浄機の脱臭性能試験については、別の研究機関における実験的研究の推進を試みる。
|
Causes of Carryover |
物品費として計上していた恒温・恒湿室の改修工事が不可能になったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
他の研究機関で実験的研究を進めることとし、旅費に転用する。
|
Research Products
(2 results)