2015 Fiscal Year Research-status Report
建築系大学を中心とする施工管理技術者教育に関する研究
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26420616
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Research Institution | Institute of Technologists |
Principal Investigator |
三原 斉 ものつくり大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90337684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦江 真人 東洋大学, 理工学部, 教授 (10203598)
北條 哲男 ものつくり大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30348346)
吉田 倬郎 工学院大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (50011185)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 建築施工管理技術者 / ゼネコン / サブコン / ハウスメーカー / マネジメント教育 / 現場人材教育 / 建築施工教科書 / CM |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の実施した研究の成果と、その具体的な内容、意義、重要性等について。 平成27年度は、主として建設会社の教育内容の調査・分析を行った。ここでは、総合建設業(以下、ゼネコン)で実施している新人教育、中堅管理者教育、上級管理者教育等について(一社)日本建設業連合会(以下、日建連)会員企業の人事・教育部署を通じてアンケート調査およびヒアリング調査を行った。これらの調査項目は、日建連内に施工部会特別委員会を設置し、ここで審議し取り決めた内容に基づくものである。研究代表者(三原)は、施工部会特別委員として、積極的に調査および分析を行った。特に、ゼネコンの新人教育に関しては、技術的事項、技能的事項、建設現場でのコミュニケーション・マネジメント等について調査した。また、新人の現場人材を育成するにあたって、いつ・どこで・だれが・何を・どのようにして教育を行うのかを聞いた。このことにより、現場人材育成に必要な教材の詳細を確認することができた。 海外の現場人材の教育については、英国のUniv.of Reading、Birmingham City Univ.、Univ.of Salford のCMを専門としている研究者たちにヒアリングを行い、日本の現場人材教育と比較した。 平成27年度は、ゼネコンを主とする建設現場人材の状況を把握し、今後必要な教育の方法と内容を明らかにし、特に大学生やゼネコンの新人教育を行うことに必要な教材の内容を(一社)日本建築学会関東大会学術講演発表および同学会建築生産シンポジウム論文発表において提示することができた。また、日本と英国のCM教育の比較分析については、Springer the language of science Springer-Verlag Berlin Heidelbergpp.1109-1115 において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒアリング調査、アンケート調査、これらの調査に基づく分析、今後の展開等ともに、おおむね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策は、平成26、27年度の調査および分析状況を踏まえ、分析結果の整理と体系化を行う。具体的な成果は、大学を主とする教育機関の教育内容とゼネコンを主とする企業が行う教育内容をぞれぞれ日本と英国の場合について比較し、特に、日本の教育機関とゼネコンが必要としている教育カリキュラムを構築した上で、教材モデルをとりまとめ提示する。教材に関しては、日建連施工部会特別委員会において研究代表者(三原)が主査としての立場をとり制作を依頼し、特別委員会において編集作業を行い、平成29年度の発刊を目指すこととする。
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Causes of Carryover |
今年度、英国への現地調査を行うことができず、次年度に行うこととなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用計画としては、英国渡航費、現地調査費、資料購入費である。
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Research Products
(9 results)