2014 Fiscal Year Research-status Report
ポスト・レルネルのクリチバの都市計画に関する調査研究
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26420625
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
服部 圭郎 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90366906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 文彦 横浜国立大学, その他の研究科, 教授 (70217892)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | クリチバ / 都市政策 / 政策評価 / 都市計画 / 意識調査 / 住民意識 / アンケート調査 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究の初年度ということもあり、現地訪問は、アンケート調査の協力体制の構築などを行うことを中心とした。アンケート調査の協力は横浜国立大学が提携を結んでいるカトリック大学パラナ校にお願いできることとなった。また、既存の調査研究を共同研究者の中村教授と集め、それを整理することとした。クリチバをはじめとしたブラジルの都市は、市長が替わると政策も大きく変わるし、市の体制も大きく変わる。 我々はカシオ・タニグチ氏が市長であることまでは、これまでの研究からも、その政策の特徴等は整理されていた。しかし、その後のクリチバ市長による政策の特徴などはほとんど論文等では整理されていない。今年度では、調査背景となるこの市長による政策変化を現地でのヒアリング調査、新聞記事検索などから行うこととした。 本研究では、ジャイメ・レルネル氏が市長であった第三期(1989年~1992年)のクリチバ市政と現在のクリチバ市政に対して、人々がどのような違いを感じているのかを調べることを主目的としている。しかし、現在の変化は突然、生じた訳ではなく、25年の時間の流れの中で生じたものである。そして、その変化の舵取りをしたのは、歴代の市長であったと考えられる。 本年度ではタニグチ氏以降の3人の市長(カーロス・アルベルト・リッヒャ、ルシアノ・ドゥッチ、グスタボ・フルエ)の政策を土地利用政策、公共交通政策、環境政策、緑地政策、都市デザイン政策の5つの視点から整理を試みた。次年度のアンケート調査、そしてアンケート調査を分析するための基礎的な情報は整備できたのではないかと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査の協力体制も構築できたこと、研究協力者との情報交換もできたということで3年調査の1年目としては比較的、順調に進んでいるのではないかと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、計画通りに、9月にアンケート調査を実施する予定である。アンケートの回収率等が不確定ではあるが、しっかりと回収することができれば、その後も円滑に分析作業等を進めることができるのではないかと考えている。
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Causes of Carryover |
円安によって当初、見積もりをした時よりも旅費が高くなったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用計画上の違いは特にない。
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Research Products
(1 results)