2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Research on the Spatial Design and Cultural Representation of Bessho Garden, Korea
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26420640
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三谷 徹 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (20285240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
章 俊華 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (40375613)
鈴木 弘樹 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50447281)
大野 暁彦 中央大学, 理工学部, 助教 (00758401)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 庭園 / 別墅 / 韓国 / 空間 / 扁額 / 形態 / 景観 / 文化史 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、現地調査(第4回調査11月16~20日):過去2年度が韓国南部の湖南地方に集中したため、最終年度の今年度は、韓国北部の住宅庭園、別墅庭園、宮廷庭園をめぐり、それらの住居形式、庭園形式と湖南地方の別墅庭園との比較考察を行う。韓国の關東地方の江陵地域では「船橋荘」「烏竹軒」「許蘭雪軒生家跡」の住宅庭園の庭園形式を観察する。その後湖西地方に動き、別墅庭園である「岩棲斎」(管理上入園できず)、「玉溜閣」「南澗精舎」を訪れ湖南地方で得た空間構成との比較観察を行う。また各庭園の文学表象データも収集する。最後に宮廷庭園昌徳宮に赴き、研究者入園にて、各建築と周辺オープンスペースに関して別墅庭園と共通する構成の有無、文学表象の有無などを観察する。 2、江陵原州大学における研究成果発表と討議:主催:韓国環境科学学会、主管:江陵原州大学校生命科学大学2016年11月17日9:00~12:00「日中韓産学人材養成ワークショップ-環境・生態を中心に-」。協力研究者趙泰東教授を迎え、過去2年間の別墅庭園研究に関する成果を発表し、韓国研究者からのコメントを求める。 庭園空間構成に関しては、別墅の主軸方向の山野景観を別墅概念の外園として、また別墅庭園の地割り形態を内園空間の特徴としてみる考え方を伝える。建築空間研究に関しては、別墅の縁―軒空間の実測分析を紹介するとともに、房からの景に対する心理評価分析の結果を発表する。加えて、各別墅から収集した文字データの文学表象の傾向分析に関しても研究経過を発表する。これまで具体的な調査データのなかった別墅に関する実測データ収集作業に評価を得る一方、風水思想上の外園、内園の概念と形態分析との関係については精査を要することなどの意見が交わされた。 3、以上の意見交換をもとに、形態分析および文学表象データの分析を、日本建築学会、日本造園学会などに次年度発表する準備を継続する。
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Research Products
(11 results)