2014 Fiscal Year Research-status Report
自己組織化有機分子を複合化した金属表面処理法の開発
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26420701
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
SALMAN Salah 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 研究員 (80626903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
興戸 正純 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (50126843)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 表面処理 / 耐食性 / マグネシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
次世代の軽量金属としてMgが挙げられるが耐食性の無さから需要は伸び悩んでいる.本研究では溶液法を用いた高耐食性皮膜の作製,超撥水性を付与する表面改質を行い,Mgの実用化に向けてより高い耐食性が得られる表面処理の開発を行い,成膜メカニズムを解明することを目的とした. 化成処理・陽極酸化処理や撥水膜の複合化により高耐食性の表面創製に関して調査した. AZ31マグネシウム合金を用いて交流法により陽極酸化を施した.特に表面光沢性を維持したまま皮膜を作製できる定電圧法を調査した.その結果,1Hzの比較的低周波数が有効出ること,交流のプラス電圧とマイナス電圧の値を制御することでより成膜性が上がることを明らかにした. 一方,セリウム系化成処理でMg合金表面にミクロな酸化セリウムの微細構造膜を蓮の葉を模擬して作製できることがわかった.この上に撥水性の自己組織化膜を載せることで水滴接触角が150度以上になり,耐食性も向上することがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度当初に計画した研究内容の一部を行うには至らなかったが,次年度以降に行う実験の一部をすでに開始しており,全体としては,おおむね順調に進展しているものと考える.
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Strategy for Future Research Activity |
ほぼ計画通りの内容で研究を進めることができるものと考えるが,さらに計画以上の進展が図れるよう努める.なお,計画変更等の問題点は特にない.
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Causes of Carryover |
おおむね計画通りに研究を進めているが,一部計画通りに至らなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画通りに研究を行う.
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