2015 Fiscal Year Research-status Report
Ｘ線回折援用粒界追跡法による３Ｄ／４Ｄ結晶方位マッピング手法開発
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26420723
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| Research Institution | Toyohashi University of Technology |
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Principal Investigator |
小林 正和 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20378243)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 結晶方位 / 放射光 / ３D / 非破壊 / アルミニウム合金 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
SPring-8実験において，得られる回折点データは数千枚の画像データで，大量である。しかしながら，1枚の画像に写っている回折点の数は，それほど多くない。その回折点データを画像処理して回折点の座標を取り出し，逆格子空間での散乱ベクトルに変換，試料内空間を格子状のマッピング位置で分割し，その格子点一つ一つの結晶方位として，逆格子空間内で最も適合する散乱ベクトルの組合せを探索する一連のプログラム群の作成を進めた。結晶粒の方位探索には，ランダム探索，遺伝的アルゴリズム，粒子群最適化アルゴリズム，反復法を適用できるものとした。多結晶材料のX線回折シミュレーションは完成させた。シミュレーションでの回折画像生成は数日の時間を要する。そのX線回折シミュレーションにより生成した回折画像データを方位解析プログラムで順次解析することで，方位解析エラー，方位の高角度精度を評価した。方位の高角度精度を上げるために，離れた位置での回折データの必要性が明らかになり，その解決策として複数の検出器の導入がよいと結論付けた。1回目の実験での画像データの解析は，開発プログラムを使い手順を追って別途進めている。X線回折実験の画像取得時の回転角度ステップを細かくすることで，高いひずみ量で解析実行が可能性を検討している。なお，解析時間が長い問題点があり，何らかの高速化の検討が必要であるが，現在のところ，一連の解析流れが確立した後に手を加える予定としている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究計画であった以下の事項について，概ね予定通り進んでいる。
・2回目のSPring-8放射光実験。
・3D結晶方位マッピング解析の実施。（アルゴリズムを幾つか変えて）
・結晶方位探索アルゴリズムの評価。
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度は，計画に従って以下を推し進める。
・追加のSPring-8放射光実験。
・3D結晶方位マッピングソフトウエアの完成。（研究後に容易に利用できるものとする）
・3D結晶方位マッピングにより，変形によるミクロ組織の4D変化をデモンストレーション。
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