2014 Fiscal Year Research-status Report
電子線照射その場観察‐3次元アトムプローブ法による転位バイアス機構の解明
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26420850
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
畠山 賢彦 富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 准教授 (30375109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徐 ぎゅう 京都大学, 原子炉実験所, 准教授 (90273531)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 転位 / 格子欠陥 / 偏析 / 3DAP |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、試料作製と針状試料の光学顕微鏡観察などによりその形状の最適化などを行った。一方、所属機関の移動にともない、実験設備や主要な実験装置の利用環境が変わったため、そのための対策を行った。 転位は電解研磨の際にアノード反応の起点として働き、溶質原子の偏析によって合金元素の溶解反応が変化すると予測される。各種金属材料の電気化学的な実験をおこない試料作製(電解研磨やエッチング)の予備的な実験とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年4月に現職に移動となり、それに伴い、共同利用の再申請などの都合上、主要な実験装置の利用が一時的に困難となった。試料作製や、3DAPとHVEM共通で観察可能な試料形状の開発については準備を進めており、それらの達成度は予定通りである。測定環境が構築出来次第平成27年度よりその場観察実験を進めるする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
未照射試料作製については、熱処理を行うための設備の準備を行っており、その後熱処理、電解研磨、必要に応じて集束イオンビーム装置による加工を行った後、3次元アトムプローブ観察を行い、転位近傍の溶質原子分布を取得する予定である。
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Causes of Carryover |
所属機関変更により、利用可能な設備など実験環境が大きく変化したため、それに対応した予算配分を行った。2年度目に熱処理用の実験機器などを整備する予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
熱処理用の電気炉を購入する予定である。 その他、3次元アトムプローブや高性能な透過電子顕微鏡を共同利用などで使用する予定であるが、実施場所までの旅費などが高額になることから、それらの旅費を初期の申請より増額すると見込まれる。
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Research Products
(10 results)