2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of biodosimetric method for medical triaging in radiation accident
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26420879
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Research Institution | National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology |
Principal Investigator |
數藤 由美子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 計測・線量評価部, チームリーダー(定常) (70313202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
穐山 美穂 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 計測・線量評価部, 技術員(任常) (70415404)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 生物線量評価 / トリアージ / 未成熟染色体凝縮法 / FISH |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度として、(1)細胞融合で用いるCHO細胞 (Chinese Hamster Ovary cells) の長期保存可能性、(2)顕微鏡画像解析システム(Zeiss/MetaSystems社)の自動メタフェーズ検出・画像取り込み機能の有用性、の2点について検討した。 (1)CHO細胞について、分裂中期の細胞数がピークとなるように培養細胞を回収し、1年間-80℃で保存した。これを融解しヒト末梢血リンパ球とポリエチレングリコールを加えて細胞融合を行うことができた。CHO細胞を用事調整するのでなく、細胞分裂中期で凍結保存したものを用いることができる本手法は、発生時期が予測不能な放射線被ばく事故に対し十分な備えとなることを示した。 (2)情報収集により、融合細胞(PCC像)の検出率は40%程度であること、異なる蛍光色素を標識したテロメア検出プローブと動原体領域検出プローブを混合して用いた蛍光 in situ ハイブリダイゼーションにおける蛍光シグナル検出効率は100%ではないことが判明した。プローブに用いた反復配列は反復数が著しく異なることと、顕微鏡システムが共焦点式ではないことによるものとおもわれる。したがって、トリアージとしては50細胞の顕微鏡画像を目視によって判定することが精度と速さの観点からいって実際的であると考えられる。
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Research Products
(4 results)