2014 Fiscal Year Research-status Report
大脳基底核のトポグラフィック神経回路におけるプロトカドヘリンの多面的解析
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26430046
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Research Institution | Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University |
Principal Investigator |
星名 直祐 沖縄科学技術大学院大学, 細胞シグナルユニット, 研究員 (60598514)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 大脳基底核 / プロトカドヘリン |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 大脳基底核トポグラフィック神経回路の神経発生学的解析 大脳基底核トポグラフィック神経回路の神経発生学的解析を推進するための遺伝子改変マウスの作製を検討した。 2. プロトカドヘリンの結合選択性のメカニズムを明らかにする構造生物学的解析 PCDH17を中心として結晶構造解析を推進している。これまでに、PCDH17とPCDH10の細胞外カドヘリンドメインの大腸菌による大量発現系を確立した。続いて、PCDH17に焦点を当てて、結晶化の条件検討を行った。これまでに、多数の結晶化条件を見出しており、X-線結晶構造解析を行いデータ取集を行っている。 3. 霊長類脳の大脳皮質-大脳基底核神経回路における神経解剖学的解析 霊長類のアカゲザルを用いた神経解剖学的解析を行うために、PCDH17とPCDH10の免疫染色を行った。大脳基底核におけるトポグラフィック神経回路の発現パターンを中心に解析を進めた。また、同ファミリーのPCDH19についても特異的抗体を作製し、その発現パターンをマウスおよびアカゲザルにおいて検討した。PCDH17,10,19の3分子において大脳基底核の発現パターンを検討してる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1の大脳基底核トポグラフィック神経回路の解析に必要な遺伝子改変マウスの作製が思うように進んでいない。2及び3に関しておおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1の大脳基底核トポグラフィック神経回路の解析に必要な遺伝子改変マウスに関して焦点を当て進めていく。2に関しては、結晶構造解析のために必要なデータを集める。3に関しては得られたデータを元に論文作成に取り掛かる。
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Causes of Carryover |
1の研究計画の遺伝子改変マウスの作製にまで至らず、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度以降に必要な遺伝子改変マウスの作製の費用に用いる予定である。
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Research Products
(3 results)