2015 Fiscal Year Research-status Report
ヘルペスウイルス潜伏感染マウスモデルを用いたアルツハイマー型認知症発症機構の解析
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26430096
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 聖一 福岡大学, アニマルセンター, 准教授 (30264344)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / ヘルペスウイルス / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
PRVを潜伏感染させたダブルTGマウスから脳を採取して脳ホモジネートを材料 にELISA法によって脳内βアミロイド量を測定した。試験群にはアセチルコリンの代わり にPBS投与群、感染群をアセチルコリン刺激群及び非刺激群に分け、PRV潜伏感染の有無、 および潜伏ウイルス再活性化によるβアミロイドの脳内蓄積に対する影響を検討した。一 群5匹の潜伏感染マウスを三群作製し、試験群を設定した。ウイルスが潜伏感染しただけではβアミロイドはむしろ低下したが、再活性化を行なうと増加する傾向が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に作出したダブルTGマウスを用いた試験が順調であったので遅れを取り戻すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
近年、新たに理化学研究所で作出されたAPPマウスが使用可能となったので、本系統について今後検討を行う。
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Causes of Carryover |
マウスの導入費用に予定していなかったその他の支出があったが、当初予定していた謝金の支出がなく、旅費も予算の範囲内であったため、余剰が出たものと思われる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
交配用マウスのほか、試験試薬の購入に充てる予定である。また、次年度は論文投稿も予定しているので必要な費用にあてたい。
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