2014 Fiscal Year Research-status Report
EGFR肺癌におけるIL-6のEGFR-TKI耐性への関与と克服に向けた研究
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26430163
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
堀田 勝幸 岡山大学, 大学病院, 講師 (70379816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木浦 勝行 岡山大学, 大学病院, 教授 (10243502)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インターロイキン6(IL-6) |
Outline of Annual Research Achievements |
EGFR遺伝子変異陽性NSCLCに対するキードラッグはEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)であるが、同薬によっても治療成績は不十分である。非臨床試験では、インターロイキン6(IL-6)はEGFR遺伝子変異陽性NSCLCのEGFR-TKIに対する感受性を低下させ、抗IL-6抗体によって、その感受性は回復する(Yao Z. PNAS 2010)。これはEGFR-TKI耐性(低感受性)細胞では、EGFRに加えてIL-6を介した経路が活性化している可能性を有する。本研究では臨床検体を用いても同様の結果が得られるかどうかの検討を行う。
ゲフィチニブ治療を受けたEGFR陽性肺癌患者52例を対象として、後方視的に腫瘍IL-6発現状態別にEGFR-TKIの有効性を検討した(高発現の定義:症例毎にIL-6陽性の腫瘍細胞が腫瘍全体の50%以上を示す場合)。IL-6高発現群は全体の46%に存在することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に支障となる問題は発生していない。
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Strategy for Future Research Activity |
今までと同様の達成速度で計画を予定通り実施していく。
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Causes of Carryover |
当初の見込みよりも機器、試薬、カメラ等を使用せずに計画を実施できたこと及び学会出席について当初予定していた海外ではなく国内で開催された学会へ参加したことから未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は機器、試薬等への支出を要する。また学会出席も今年度はより多く行う予定である。
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