2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the physiological and pathological monitoring methods for oriental white storks in the wild
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26430206
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
内藤 和明 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 准教授 (50326295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江崎 保男 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 教授 (10244691)
大迫 義人 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 准教授 (40326294)
村田 浩一 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00339285)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 保全生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
屋根がない開放型の広いケージで飼育されている4個体を対象に二重標識水によるコウノトリのエネルギー消費量の測定を,9月上旬および1月下旬の2回行った.閉鎖型ケージで同様に行った結果と比較したところ,個体が自由に移動できる開放型のケージであってもそこで飼育されている個体のエネルギー消費量に明瞭な違いはなかった.一方,体重とエネルギー消費量が比較的相関していることは確認された.前年度までの結果と合わせて,活動量が比較的少ない場合におけるコウノトリのエネルギー消費量の値とその範囲を概略明らかにすることができた.閉鎖型ケージで冬期と夏期に行った結果をまとめて論文化した. 平成26年度に実施した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)対策の検討および防疫マニュアルの課題整理に基づいて,平成28年に防疫マニュアルおよび対策ハンドブックを改定し,平成28年度および平成29年度には新たに構築された体制のもとで,HPAI対策を実施した.平成29年度に実際に行った対策は,国内におけるHPAI発生時の対策会議の開催と,発生段階に応じた,池や湿地の水抜き,靴底および自動車タイヤの消毒,開放型のケージからバックヤードへの飼育個体の収容等である.HPAIの発生事例が近年増加しているので,それに対応する強固な体制が整備され,安定して運用できたことは大きな成果である.主に平成29年度の実施した施策に基づき,HPAI対策の構築過程をまとめて論文化した. 体重の自動測定を目的に,なわばり内の畦に体重計を設置し,野外コウノトリが歩いて乗るかについての観察を行ったが体重計を避けて移動するためうまくいかなかった.特定の場所への誘引を目的に,ドジョウの入った蓋付きの水槽、または自分の姿が映るミラーを使って実験を行ったが,有効な結果は得られなかった.
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Research Products
(2 results)