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2015 Fiscal Year Research-status Report

血清アミロイドA3の分子機構と新規細胞内情報伝達タンパク質mTOC

Research Project

Project/Area Number 26440063
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

富田 毅  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (20302242)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsセラストラマイシン / 血清アミロイド / 炎症性サイトカイン
Outline of Annual Research Achievements

血清アミロイドA3(SAA3)の分子構造研究では、溶液中の分子構造を明らかにするための研究を進めた。SAA3の溶液中での会合状態を明らかにするために、蛍光標識した精製SAA3の蛍光相関分光を行うことを計画した。SAA3に蛍光標識を導入するためにSAA3のN末端にシステインを導入した変異体を作成し、マレイミド基を持つ蛍光分子とカップリングさせることによりSAA3を蛍光標識させることができることを確認した。さらに、システインを含む6アミノ酸を追加したタグをN末端に結合させたSAA3も作成した。これらの精製タンパク質を用いて分光実験を行う予定である。mTOCの機能解析では、mTOCと相互作用するタンパク質の同定を行うことを、初めに行っている。HaloタグをN末端に結合させたmTOCを293T細胞で過剰発現させ、核抽出から部分精製を行った標品を調製した。この部分精製mTOCをHaloリガンドを固定した磁気ビーズと混合し、磁気ビーズ上に共有結合させたのち、TEVプロテアーゼにより、HaloタグからmTOCを切り離した。このTEVプロテアーゼ遊離画分を電気泳動で展開し、得られたバンドを質量分析にかけることにより、タンパク質の配列決定を行った。これと並行して、HeLa細胞核抽出液をmTOCの特異的抗体を用いて共免疫沈降を行い、得られた特異的バンドの質量分析から、結合タンパク質を同定することも行った。得られた結果からmTOC結合タンパク質の候補分子が得られたので、これらのタンパク質の抗体を用いて、改めてmTOCの免疫沈降後のウェスタンブロットを行い、質量分析の結果の再現性の確認を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

SAA3の分子構造研究では、大腸菌での発現系からの精製タンパク質調製法を見直すことにより、精製タンパク質を得る効率を上げることができた。さらに蛍光標識を導入することができることも確認できている。mTOC結合タンパク質の解析では、実験を繰り返すことにより、再現性を確認することができた。

Strategy for Future Research Activity

SAA3については、実際の蛍光相関測定を行い、溶液中の構造情報を得るつもりである。mTOCについては、mTOC結合タンパク質にmTOCが結合することにより、どのような影響を与えているかについて、個別の機能アッセイを行うことにより、明らかにするつもりである。またmTOC結合タンパク質をmTOCとの相互作用が行われるドメインの解析も並行して行うつもりである。結果が得られた際には、できるだけ早急に学術論文にまとめ、発表するつもりである。

Causes of Carryover

mTOC結合タンパク質の候補タンパク質クローニングのためのプライマーおよびその配列確認のためのプライマーおよび試薬を購入する予定であったが、クローニングに予想以上に時間がかかってしまい、試薬の発注が遅れたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

クローニングにかかわる消耗品に使用する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2016 2015

All Journal Article (3 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] Eritoran inhibits S100A8-mediated TLR4/MD-2 activation and tumor growth by changing the immune microenvironment.2016

    • Author(s)
      Deguchi A, Tomita T, Ohto U, Takemura K, Kitao A, Akashi-Takamura S, Miyake K, Maru Y.
    • Journal Title

      Oncogene

      Volume: 35 Pages: 1445-1456

    • DOI

      10.1038/onc.2015.211.

    • Peer Reviewed / Int'l Joint Research
  • [Journal Article] TLR4/MD-2の蛋白質内因性リガンドと癌転移の分子基盤2015

    • Author(s)
      富田 毅、丸 義朗
    • Journal Title

      医学のあゆみ

      Volume: 253 Pages: 1099-1103

  • [Journal Article] Drug Targeting Based on a New Concept-Targeting Against TLR4 as an Example.2015

    • Author(s)
      Maru Y, Tomita T, Deguchi A, Ieguchi K, Takita M, Tsukahara F, Takemura K, Kitao A, Gusovsky F.
    • Journal Title

      Endocr Metab Immune Disord Drug Targets.

      Volume: 15 Pages: 83-87

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2017-01-06  

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