2016 Fiscal Year Annual Research Report
Serum amyloid A3 and intracellular signaling protein mTOC
Project/Area Number |
26440063
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
富田 毅 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (20302242)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | セラストラマイシン / 血清アミロイド / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
mTOCの機能解析研究においては、mTOCと相互作用するタンパク質の同定を行った。293T細胞抽出液を用いて、mTOC抗体によるmTOCの免疫沈降を行い、mTOCとともに抗体ビーズに吸着するタンパク質を調べたところ、核タンパク質であるC1Dが結合していることが明らかとなった。C1DがmTOC特異的に抗体ビーズ上に結合していることは、mTOC以外の抗体をコントロールとして用いた対照実験により確認している。そこで、C1Dの細胞生物学的機能を明らかにするために、HeLa細胞にC1DのshまたはsiRNAを導入した細胞を用いて一連の実験を行うこととした。これらの実験内容についての詳細を学術論文にまとめ、日本癌学会が編集を行っている英文国際誌Cancer Scienceに投稿したところ、査読の結果、追加の実験を大幅に求められることとなった。現在、追加実験を順次行うとともに、論文全体の再構築を行っている段階である。論文の内容の詳細およびそれに用いた実験結果や現在行っている追加実験の詳細については、当該論文に採択後に明らかになる。C1D以外のmTOC結合タンパク質に関しても解析を行っており、それぞれのタンパク質について過剰発現またはノックダウンを引き起こした培養細胞株を作成しており、それらの細胞レベルでの機能解析を行っている。これらの研究結果についても、成果がまとまり次第学術論文として発表するつもりである。血清アミロイドA3の分子構造研究においては、精製タンパク質に蛍光ラベルを導入したものを作成し、蛍光相関分光測定を行ったが、タンパク質に結合していない蛍光ラベル分子の存在がデータの質に影響を与えており、未反応のラベル化剤の除去が重要であることが判明した。現在蛍光ラベル反応後の精製を改善することでこの問題に対処している。
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Research Products
(1 results)