2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of DNA marker associated with virus resistance for papaya breeding.
Project/Area Number |
26450014
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Research Institution | Okinawa Prefectural Agricultural Research Center |
Principal Investigator |
浦崎 直也 沖縄県農業研究センター, 本所研究企画班, 班長 (20504591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太郎良 和彦 沖縄県農業研究センター, 本所研究企画班, 上席主任研究員 (10504772)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ウイルス / 抵抗性 / 遺伝子 / 属間交雑 |
Outline of Annual Research Achievements |
ウイルス抵抗性パパイヤ育成のために作出した戻し交雑個体(属間雑種×パパイヤ)のゲノム構造解明とPLDMV(Papaya leaf distortion mosaic virus)に対する抵抗性を評価した。ゲノム構造解明では、戻し交雑個体は戻し交雑親であるパパイヤゲノムを有しているが、異質3倍体、異質4倍体、異質5倍体となっていることを染色体観察により明らかにした。ウイルス抵抗性評価では、82個体の戻し交雑個体をPLDMV接種試験に供した。その結果、抵抗性と考えられる無病徴の個体(54個体)と接種上位葉に壊疽斑点が形成された個体(28個体)が存在した。観察を継続したところ、壊疽斑を形成した個体中で、2個体は枯死したものの、26個体では上位葉で新たな壊疽斑形成は確認されず、抵抗性であることを確認した。また、壊疽斑点内にウイルスが封じ込められていることをRT-PCRで確認した。戻し交雑集団では、パパイヤと同様にPLDMV感受性個体の存在が期待されたが、確認されなかった。戻し交雑個体は母本として用いた属間雑種の配偶子(ウイルス抵抗性遺伝子)を非還元配偶子として保持しているため、感受性個体が存在しないと考えられた。最後に、ウイルス抵抗性マーカーの開発を実施した。Razean HaireenとDrew(2014)は、マウンテンパパイヤのウイルス抵抗性遺伝子の候補としてserine threonine protein kinase (STK) 遺伝子を報告している。我々のRAD-seq解析の結果からも、同遺伝子の関与が示唆されている。そこで、パパイヤとマウンテンパパイヤのSTK遺伝子の塩基配列の違いを利用したCAPSマーカーを開発した。本CAPSマーカーは、被検植物体がマウンテンパパイヤ由来のSTK遺伝子を有するかどうかを判定することができる。
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[Journal Article] Development of plants resistant to Papaya leaf distortion mosaic virus by intergeneric hybridization between Carica papaya and Vasconcellea cundinamarcensis.2016
Author(s)
Tarora, K., Shudo, A., Kawano, S., Yasuda, K., Ueno, H., Matsumura, H. and Urasaki, N.
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Journal Title
Breeding science
Volume: 66
Pages: 734-741
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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