2014 Fiscal Year Research-status Report
トランスクリプトームを用いたカーネーション変異体の解析
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26450048
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
棚瀬 幸司 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 花き研究所花き研究領域, 主任研究員 (30355713)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エチレン / カーネーション / トランスクリプトーム |
Outline of Annual Research Achievements |
カーネーションのESTデータを基にマイクロアレイを作製した。対照品種「フランセスコ」の収穫後0、3、8日目、エチレン処理(濃度10ppm)後20時間目、日持ち性の優れる品種「ミラクルルージュ」、超長命系系統、エチレン低感受性系統からRNAを抽出し、38,101個の遺伝子を搭載したカーネーションのカスタムマイクロアレイを用いて、トランスクリプトーム解析を行った。得られたデータを解析ソフトGeneSpring(アジレント社)を用いて解析した。 対照品種と日持ち性に優れる品種との比較では1253個の遺伝子が10倍以上変動していることが確認された。さらに、重複している遺伝子、アノテーションの有無からさらに絞り込みを行い862個の候補遺伝子を特定した。候補遺伝子の中にはエチレン生合成に関与する遺伝子や既に報告がある老化関連遺伝子が含まれており、実験と絞り込みが正しく行われていると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたカーネーションカスタムアレイの作製、アレイ解析、日持ち性等に関連する候補遺伝子の抽出と絞り込みが終了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に得られた花持ち性やエチレン低感受性と関連がある遺伝子群からさらにリアルタイムPCRを用いてより関連性の高い遺伝子群のしぼりこみを行う。超長命系統の開花後から観賞価値を失うまでのいくつかの時期に花弁からRNAを抽出し、cDNA合成後、リアルタイムPCRによる発現解析を行う。
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Causes of Carryover |
天候により一部の植物の生育が予定より遅れたため、購入を予定していた資材の一部を取りやめたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
植物の生育が回復し資材が必要となった時に次年度の資材購入と合わせて使用する。
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