2014 Fiscal Year Research-status Report
外洋性イカ類の再生産ー加入の成否に係るふ化幼生の初期餌料と 最適生残環境の特定
Project/Area Number |
26450276
|
Research Institution | Fisheries Research Agency |
Principal Investigator |
酒井 光夫 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, その他 (70371937)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 泰憲 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), その他 (30196133)
若林 敏江 独立行政法人水産大学校, その他部局等, 准教授 (80392918)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 外洋性アカイカ類 / 人工授精 / 適正産卵水温 |
Outline of Annual Research Achievements |
外洋性のアカイカ科イカ類の生残や成長を左右する初期餌料や物理環境条件を特定することを目的に、調査船の船上における人工授精を行った。その結果、アカイカ、トビイカ、スジイカの人工授精に成功し、胚発生の観察を行った。また、アカイカについては16℃から26℃において10段階の飼育水温により受精からふ化に至る飼育を行い、飼育水温毎の正常ふ化率を推定することに成功した。この実験によってはじめて、アカイカの適正産卵水温が18℃~24℃の範囲であることを明らかにした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
困難が予想された船上での人工授精実験を実施、はじめてアカイカで飼育実験による産卵適正水温を決定することができ、国際誌に論文投稿して受理されたた。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまで得られた飼育実験結果や野外で採集された外洋性アカイカ類の稚仔の硬組織の形態観測を行い、初期成長研究に重要な日齢査定の精度向上のための解析を行う。また、国際学会において人工授精に係るワークショップを通じて、海外の研究者を招聘してアカイカ類の初期生残に関する研究を促進させる。
|
Causes of Carryover |
その他支出が当初計画よりも少なかったため.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度には国際学会も開催するため、学会参加費などに使用予定。
|
Research Products
(5 results)