2014 Fiscal Year Research-status Report
超小型排水処理を目指した油水分離・浮遊物質回収システムの開発と分離特性の検証
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26450351
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
野口 良造 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (60261773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧川 具弘 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00236382)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 油水分離 / 浮遊物質 / ストークスの定理 / 経済評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
油水分離技術と液体フィルタ等の技術を組み合わせ、油水分離・浮遊物質回収システムの開発を行い、超小型設計に向けた流水フロー技術の確立を行った。また、ストークスの定理から油水分離槽の油滴の浮上速度が決定できることから、省スペースにおける、油水分離性能の限界値の算出を可能とした。一方で、分離工学における価値関数と分離作業量の考え方を用いて、油水分離装置の分離性能の価格の関係から、排水処理施設を含めた食品加工場の経済評価を可能とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
油水分離装置を食堂厨房に設置し、試行実験を行うことによって、その油水分離性能を確認するとともに、フィルター設置による浮遊物質回収処理能力について検討を行うことが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
油水分離・浮遊物質回収のための物理的特性の解析を行い、低コスト化、超小型(1/4~1/5の大きさ)・可搬化の排水処理を可能とする油水分離・浮遊物質回収システムの開発指針を明らかにする。また、油水分離技術導入による水質改善効果、有価物の再利用による物質・エネルギー収支の改善、浄化装置の維持管理や運転コストの低減のために、有機性排水処理施設の設計手法を学術的見地から確立する。
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Causes of Carryover |
実験での排水の水質分析が、研究グループの協力によってなされ、消耗品等の利用がなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の実験での排水の水質分析等に用いる予定である。
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