2017 Fiscal Year Annual Research Report
Roles of MARCKS in platelets, smooth muscle and endothelial cells in haemostasis and thrombosis
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26450407
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
白石 光也 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (20383656)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | MARCKS / 血管内皮細胞 / 血管平滑筋 / 血小板 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27~28年度に実施した、糖尿病モデルマウスおよびメチル水銀中毒モデルマウスにおける検討結果から、血管平滑筋における機能異常がその病態に関与している可能性が示唆された。MARCKSは血管平滑筋の増殖に関与することがこれまでに報告されていることから、培養平滑筋細胞であるA10細胞を用いMARCKSの発現およびリン酸化について検討を行った。A10細胞において、MARCKSが発現していること、また、PKCの活性化によりリン酸化されることをウェスタンブロット法により確認した。メチル水銀(0.01-3 M)の処置により、細胞生存率の低下、MARCKS発現量の減少およびMARCKSリン酸化の増加が観察され、血管内皮細胞と同様にMARCKSが血管平滑筋における機能異常に関与する可能性が示された。また、また血管内皮細胞に比べ血管内皮細胞では、メチル水銀に対して高い感受性を示した。 また、糖尿病では血小板活性化が亢進していることが知られていることから、糖尿病モデルラットから血小板を単離し、血小板における一酸化窒素合成酵素(NOS)、ミオシン軽鎖(MLC)、およびMARCKSの変化について検討した。糖尿病モデルラットでは、血糖値の増加に加え、トリグリセリドおよびコレステロールの増加が観察された。糖尿病ラットの血小板では、NOS、MLC、MARCKSタンパク質発現量およびリン酸化に変動が観察されたが、有意な変化ではなかった。実験条件や手法の最適化を含め、さらなる検討が必要である。
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Research Products
(7 results)