2014 Fiscal Year Research-status Report
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26450498
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Research Institution | Parks and Recreation Foundation |
Principal Investigator |
平松 玲治 一般財団法人公園財団(公園管理運営研究所), その他部局等, 上席主任研究員 (50455482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 明代 一般財団法人公園財団(公園管理運営研究所), その他部局等, 研究員 (10638779)
森本 千尋 一般財団法人公園財団(公園管理運営研究所), その他部局等, 研究員 (40455481)
堀江 典子 佛教大学, 社会学部, 准教授 (70455484)
土方 敏彦 一般財団法人公園財団(公園管理運営研究所), その他部局等, その他 (80650118)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 都市公園 / 国営みちのく杜の湖畔公園 / 地域連携 / 地域貢献 / 保全と活用 / 公園管理 / マネジメントシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
従来型の公園管理は、予算消化・メンテナンス優先・発注者指向の傾向であったが、今日的な社会ニーズを反映し、目標達成型・マネジメント優先型・利用者指向である、「利用者指向型」の公園マネジメントに移行した。しかし、「利用者指向型」の公園管理までは、公園内で完結もしくは公園だけが利益を享受する「公園集約型」となることが課題であった。 このような背景から、本研究は、周辺地域における環境保全や景観形成、公園と地域との広報や観光のネットワーク化、関連する経済活動等、公園を含んだ周辺地域の振興や活性化を観点とする「地域指向型の公園管理」の方法論を構築することを目的とする。 初年度である平成26年度では、地域と連携した公園管理の現状と課題について実態と課題を把握するため、文献調査、海外及び国内の事例調査のほか、国営みちのく杜の湖畔公園(以下「みちのく公園」という)を対象とした現地調査(ヒアリングを含む)を実施した。 その結果、みちのく公園では、動植物を保全・活用する公園管理により、地域の景観や自然の再生・継承、自然の魅力や地域性を活かしたプログラムの提供が、地域と協働によりなされていたことが改めて確認された。また、課題として、保全目標と成果の明確化、保全と活用のバランスの見極め、管理作業のマニュアル化があげられた。 あわせて、都市公園全般における地域と連携した管理の実態や傾向を把握するため、全国の都市公園の管理担当者を対象とした管理運営実態調査(アンケート調査)の実施準備をし、調査計画を立案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度においては、地域と連携した公園管理の現状と課題について、文献調査結果、既往調査結果の援用、海外及び国内の事例調査、アンケート調査、対象公園による現地調査等から把握、整理することを予定していた。このうち、文献調査、事例調査、現地調査は順調に進めることができたが、調査方法の検討に時間がかかりアンケートができなかったため、平成27年度に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度においては、全国の都市公園の管理担当者を対象に、地域と連携した公園管理の現状や課題について尋ねるアンケート調査を実施し、全般的な傾向の把握や先進的な事例の収集を行う。 あわせて、地域に貢献する公園のマネジメントシステムを構築するため、みちのく公園を対象として、初年度と同様にヒアリングを含めた現地調査を継続し、必要な諸条件を整理することにより、環境保全・活用や地域振興に寄与する公園管理手法について検討を始める。
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Research Products
(9 results)