2016 Fiscal Year Annual Research Report
Domino bond-forming reactions by conjugate addition to unsaturated carbonyl compounds and the following redox reactions
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26460021
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
山本 康友 同志社女子大学, 薬学部, 助教 (10452278)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 連続反応 / 多結合一挙形成 / 酸化 / 還元 |
Outline of Annual Research Achievements |
不飽和カルボニル系への共役付加反応を契機とする連続反応の開発を目的とする。最終年度である平成28年度は以下の成果を得た。 1) N-アリルリチウムアミドのα,β-不飽和エステルへの不斉共役付加-生じたリチウムエノラートから亜鉛エノラートへの金属交換-分子内オレフィンへの環化反応について、引き続き基質一般性と反応条件の検討を行った。不飽和エステルβ位の置換基によってエノラートの金属交換-環化反応の際にレトロAza-Michael反応が競合する問題点があったが、亜鉛塩を適切に選択すれば所望の環化反応が優先することが分かった。その結果、種々のα,β-不飽和エステルに対して本連続反応が適用でき、所望の付加-環化体を良好な収率かつ高い立体選択性で得ることが出来た。 2) 上記Aza-Michael付加-環化連続反応による三置換ピロリジン骨格の立体選択的一挙構築法を開発した。 3) ホスファゼン塩基触媒を用いたアミノアルケンの分子内ヒドロアミノ化において基質一般性を検討した。アミンの窒素上の置換基に対して基質一般性は見られたものの、嵩高い置換基を有する基質の場合は反応の完結に高温・長時間を要した。また、5-exo, 6-exo環化反応のいずれにも本環化反応は適用できた。 4) 分子内不斉ヒドロアミノ化とBischler-Napieralski反応を鍵としたJavaberine Aの不斉全合成を前年度までに既に達成していたが、8位ベンジル基の立体選択的構築に課題を残していた。8位ベンジル基を合成最終段階で導入することで、立体選択性が大幅に改善された。
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Research Products
(5 results)