2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of drug delivery system by using layer by layer thin films composed of electroactive moieties modified-dendrimer
Project/Area Number |
26460030
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
高橋 成周 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (90511022)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 電気化学 / 交互累積膜 / デンドリマー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は電気応答デンドリマーを利用することで、電位変化で薬物放出を制御するマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)を構築することを目的としている。TEMPO修飾デンドリマーの合成においてTEMPOの修飾量が不十分で、様々な条件で合成を試みたがTEMPOの修飾率が低く電気応答による崩壊が見られなかった。そこで、本年度も昨年度に続いて、フェロセン単分子膜修飾電極(Fc-SAM)を用いた電気刺激によるデンドリマーの放出について検討を行った。ヒドロキシル基を持つデンドリマー(PAMAM-OH)を用いてFc-SAM上への吸着および電位印加による脱着について検討を行った。しかし、PAMAM-OHのFc-SAMへの吸着は見られたが電位印加による放出は確認できなかった。 電気化学応答によるデンドリマーの放出に関する研究と平行して、薬物封入デンドリマーの高密度集積化を試みた。モデル化合物としてローズベンガルを使用した色素包摂デンドリマーとポリビニル硫酸を用いて交互累積膜を作製して色素の溶出について評価を行った。交互累積膜内に固定化されたローズベンガルは層数とともに放出が抑制されることが示唆された。また、イオン強度による膜内からのローズベンガルの溶出抑制について検討を行った。この結果から10 mM HEPES(20 mM KCl, pH 7.0)においてもっとも色素の溶出を抑えて高密度色素含有デンドリマー交互累積膜を作製できることがわかった。デンドリマーはイオン強度によって形が大きく変化することが知られており、イオン強度を変えることが様々な疎水性薬物をデンドリマー交互累積膜内に高密度で集積できる可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)