2014 Fiscal Year Research-status Report
構造活性相関解析に基づく創傷治癒作用を併用したポリフェノール光殺菌技術の確立
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26460116
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
庭野 吉己 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (40375184)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ポリフェノール / フェノール酸 / フラボノイド / 光酸化 / 抗菌活性 / 線維芽細胞 / 増殖促進 |
Outline of Annual Research Achievements |
各種フェノール酸系およびフラボノイド系ポリフェノールについてLogP値を確認するとともに光酸化系での抗菌活性および線維芽細胞の増殖促進作用を検討した。その結果、前者ではカフェイン酸、クロロゲン酸、プロアントシアニジンなどに活性を認めたが、フロボノイド系のエピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキンガレートでは活性を認めなかった。同様の傾向が線維芽細胞の増殖促進活性でも認められた。これら結果から、構造中にガロイル基を有すると極性が高くなり細菌細胞のみならず哺乳類細胞に対する親和性が低下することで、活性が発現されなかったのではないかと考察している。さらにLogP値との関連性も考察中である。 以上、2つの試験については、いずれも論文投稿し、受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フェノール酸系およびフラボノイド系ポリフェノールの光酸化抗菌活性と線維芽細胞の増殖促進で同様の傾向がみられ、構造活性相関的な考察はできたと考えている。構造活性相関にLogPのような物化性の指標をどう反映させるかがが今後の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
供試ポリフェノールの種類を増やし、構造活性相関および物性活性相関をリンクさせる。 抗炎症作用についてもin vitro細胞培養系で確認するとともに、in vitroでの結果がin vivoで反映されるかを各種動物モデルを作製し、検証する。
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Causes of Carryover |
各種炎症パラメーターの測定用Kitを複数購入予定であったが、使用した細胞の反応性が低かったため、購入数が予定を下回った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
細胞種を変えて、再度各種炎症パラメーターの測定用Kitを購入する。
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Research Products
(5 results)