2016 Fiscal Year Annual Research Report
Phytochemical investigation of Daphnane-type diterpenoids aiming to discover next generation anti-HIV drugs
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26460133
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
李 巍 東邦大学, 薬学部, 准教授 (90328633)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | gnidimacrin / 抗HIV活性 / 構造活性相関 / ダフナン型 / ジテルペノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
ジンチョウゲ科植物瑞香狼毒(Stellera chamaejasma)から、選択的PKCβ活性化により潜伏期のHIV活性化し、且つ強力な抗HIV活性を示すdaphnane型ジテルペンgnidimacrinを見いだした。今年度は、gnidimacrinをリード化合物として、化学誘導体の作製と抗HIV活性の評価により、構造活性相関の解析を行った。 Gnidimacrinの重要な官能基注目し誘導体の合成を行った。3位及び18位benzoyl基の活性発現における役割を調べるために、弱アルカリ条件下のエステル交換反応により、それぞれ3位脱アシル誘導体および3,18位脱アシル誘導体を得た。20位水酸基はgnidimacrinのpolyhydroxy基の中に、唯一の一級水酸基である。反応性が高いため、有機酸無水物を利用したエステル化反応により、新たなアシル基を導入した。さらに、20位の一級水酸基を保護し、選択的に5位acetyl誘導体を得た。また5位コハク酸エステル誘導体は20位コハク酸エステル誘導体のアシル転移により得た。一方、gnimacrinの2’位水酸基は抗HIV活性に必要な官能基であることが明らかにされている。今回は、5,20位diolを保護した後、2’位にアセチル基の導入およびDess-Martin酸化によりカルボニル基の導入を行った。ほかは、polyhydroxy基にエステル化反応によりアセチル基およびbenzoyl基の導入を行った。 これら誘導体について、抗HIV活性を評価したところ、2’位のOH基に誘導化した化合物はgnidimacrinと同程度の強い抗HIV活性を示したが、ほかは大きく活性の低下がみられた。即ち、3位のbenzoyl基は活性発現に重要であり、2’位のOH基に今後更なる誘導化の切り口になると示唆された。
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Research Products
(1 results)