2016 Fiscal Year Annual Research Report
Determination of conjugated steroids in dried urine spots by means of liquid chromatography-mass spectrometry
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26460211
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
三田村 邦子 近畿大学, 薬学部, 准教授 (70242526)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 乾燥尿ろ紙 / LC/MS / テトラヒドロコルチコステロイド / 抱合体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続きLC/MSによる乾燥尿ろ紙中抱合型糖質コルチコステロイド代謝物測定法の開発のための検討を行い、以下の結果を得た。 乾燥尿ろ紙を検体として用いるメリットは、尿の保存や輸送の簡便性であり、これらを保証するためには、ろ紙中で測定対象が安定に存在し得ることが重要である。そこで、乾燥尿ろ紙の保存条件(温度、保存期間)について検討した。すなわち、凍結保存尿を融解後、その50 μLをろ紙に尿塗布し、風乾後、室温、4℃または-20℃で保存した。1日、1週間、2週間および1ヵ月後に、ろ紙の尿が浸透した部分を裁断し、PBS中で超音波抽出した。Oasis HLBにより固相抽出後、LC/MSに付し、グルクロン酸抱合型テトラヒドロコルチコステロイド濃度を定量した。その結果、いずれの保存温度でも、1~2週間後の測定値はろ紙塗布直後のそれの2~3倍に達していた。この原因については不明であるが、尿中に含まれる最近などによる組成の変化によりマトリックス効果が現れ、イオン強度を強くしていることが考えられた。しかし、採尿直後の尿を用いて同様の検討を行ったところ、保存期間1週間程度までなら室温でも測定値の上昇は抑えられることが分かった。また、硫酸抱合体についても同様に精度、正確性の評価を行い、良好な結果を得た。さらに、内標準物質として用いる抱合型代謝物の安定同位元素標識体の入手が困難であることから、安定同位元素標識誘導体化試薬と非標識誘導体化試薬を用いる誘導体化LC/MSの導入についても検討した。その結果、本法は感度の上昇に加え、精度・正確性についても良好であり、実試料への適用が可能なことが分かった。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Two major bile acids in the hornbills, (24R,25S)-3α,7α,24-trihydroxy-5β-cholestan-27-oyl taurine and Its 12α-hydroxy derivative2016
Author(s)
Satoh R, Ogata H, Saito T, Zhou B, Omura K, Kurabuchi S, Mitamura K, Ikegawa S, Hagey LR, Hofmann AF, Iida T
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Journal Title
Lipids
Volume: 25
Pages: 2788-2792
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Identification of aldolase A as a potential diagnostic biomarker for colorectal cancer based on proteomic analysis using formalin-fixed paraffin-embedded tissue.2016
Author(s)
Yamamoto T, Kudo M, Peng WX, Takata H, Takakura H, Teduka K, Fujii T, Mitamura K, Taga A, Uchida E, Naito Z
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Journal Title
Tumour biology : the journal of the International Society for Oncodevelopmental Biology and Medicine
Volume: 37
Pages: 13595-13606
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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