2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research of discommunication phenomena related to pharmacists - for the construction of educational programs on humanism
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26460241
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Research Institution | Kyoto Gakuen University |
Principal Investigator |
伊原 千晶 京都学園大学, 人文学部, 准教授 (80288589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 人志 大阪薬科大学, 薬学部, 教授(移行) (50173886)
松島 哲久 大阪薬科大学, 薬学部, 研究員(移行) (60209541)
亀井 美和子 日本大学, 薬学部, 教授 (00237504)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 薬学教育 / 臨床ん理学 / 国際情報交換 / ドイツ:アメリカ / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
薬剤師がディスコミュニケーションに遭遇していることが判明したうえ、厚生労働省から提出された、かかりつけ薬剤師・健康サポート薬局の制度は、薬剤師が対人援助職として機能することを強く求めているため、本研究の実施は社会的要請だと考えられる。そこで2016年度は、過去2年間に得た知見に基づき、具体的な教育モデルを作成することに努めた。具体的には、ドイツ・ハイデルベルグ大学に出張し、臨床実習開始後の学年で実施しているMedi-KIT 方式と、大学入学後の基礎課程において、医療心理学を享受する際に用いているTeaching Family 方式について、授業実施の方法やその時の注意事項を聞き、薬学教育に応用するプログラムを策定した。 前者は各診療科ごとに医師・コミュニケーション担当教員と6~7名の学生がグループとなって、模擬患者と学生医師の面談→医師役学生の自己分析と他の学生のディスカッション→模擬患者からのフィードバックと全体の話し合い、の手順を繰り返すことで、医学的知識と臨床的スキル、さらにコミュニケーション能力と態度の涵養を同時に行うプログラムである。それに対して医療心理学講座で開発中のTeaching Family 方式では、1組の模擬家族を設定し、彼らやその家族が経験する医学的問題への医療者(主として医師)の関わり方を、学生の面前でロールプレイすることによって、臨床経験のない学生に対して、知識を具体化し、患者心理や医療者のコミュニケーションスキルを理解させることを目的としている。 これらは、臨床経験のない薬学生と、現場での経験を持つ薬剤師に対する卒後教育の方法として応用可能であり、研究計画の具体化に向けて、現行の研究組織に薬局薬剤師・大学の薬学部などの新たな協力者を加えて、次年度以降の研究実施に向けた組織を形成した。
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Research Products
(3 results)