2014 Fiscal Year Research-status Report
β-アレスチン偏向性オーファンGPCRに特化した次世代ペプチド性リガンド探索
Project/Area Number |
26460333
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 英敏 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20281008)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | GPCR / β-アレスチン / 生理活性ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
オーファンGPCRの中でクラスAに属する受容体は、90種類ほどが同定されている。このうち、ヒトとマウス間でオルソログ対応が困難なMAS related gene受容体ファミリー、Trace amine受容体ファミリーを除く70種類ほどの受容体を選定して内因性リガンド探索研究の対象とした。それらのオーファンGPCRを独自に開発した酵素コンプリメンテーション法に基づくGPCRとβ-アレスチンの相互作用を評価するアッセイシステムに供するために、現在、順次対象オーファンGPCRをベクターにクローニングし、遺伝子発現ライブラリーを構築している。 GPCRのβ-アレスチンバイアスド活性を迅速に評価するために、Gタンパク質シグナルとβ-アレスチンシグナルを一度にアッセイ可能な、新たなインディケーター細胞を作製した。Gタンパク質シグナルを検出するルシフェラーゼレポーター遺伝子と酵素コンプリメンテーション法で用いるβ-ガラクトシダーゼのω遺伝子断片と融合させたβ-アレスチン-ω遺伝子を同時に発現させた培養細胞株を樹立した。この新たに樹立したインディケーター細胞をポジティブコントロールとしてアンギオテンシン受容体を用いて検定したところ、Gタンパク質シグナルとβ-アレスチンシグナルを同時に測定できることが明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
職場の移動(筑波大学から東京大学)があり、赴任先での研究環境の整備などに時間を要したため、多少計画が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
受容体遺伝子発現ライブラリーの早期完成を目指し、生体抽出物のスクリーングを実践する。
|