2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒト尿酸代謝完全モデル動物を用いた高尿酸血症発症に関与する環境要因の解明
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26460347
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
細山田 真 帝京大学, 薬学部, 教授 (00291659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 直子 帝京大学, 薬学部, 助教 (60525814)
金子 希代子 帝京大学, 薬学部, 教授 (90147075)
関根 祐子 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (30567350)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 尿酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトと同様にhypoxanthine phosphoribosyl transferase(HPRT)活性が高活性であるB6/Xc-MSMマウスを用いてマウス血液の採血後尿酸偽上昇の現象を検討し、HPRTが低活性である実験用マウスC57BL/6に比べて採血後尿酸偽上昇が69.8%に低下し、アロプリノール存在下でのヒポキサンチン上昇も50.3%に低下した。さらにヒトと同様に尿酸分解酵素(Uox)を欠損させたUox-KOマウスを用いて、アロプリノール存在下でのヒポキサンチン上昇を調べたところ、37.6%まで低下していた。以上より、ヒトでは起こらない採血後尿酸偽上昇現象はマウスに特異的な代謝経路によるものが明らかとなり、実験用マウスを用いたプリン体血中濃度の測定には採血後尿酸偽上昇現象に注意が必要であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
B6/Xc-MSMマウスと尿酸分解酵素Uoxが欠損したUox-KOマウスの交配により、B6/Xc-MSM・Uox-KO(homo/homo)マウスを作出し、現在♂3匹、♀1匹まで増えている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の目的であるB6/Xc-MSM・Uox-KO(homo/homo)マウスの作出まで到達したから。 B6/Xc-MSM・Uox-KO(homo/homo)マウスを用いて全身のプリン体代謝への影響を明らかにする。また、B6/Xc-MSMによるプリンサルべージ経路高活性化と並行して、プリンde novo生合成経路の抑制についても進めていく。
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Causes of Carryover |
マウスの系統樹立に時間がかかり、環境要因の検討に入ることができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
マウス系統樹立は完了しており、平成28年度は環境要因の検討に着手するので、順当に研究費が使用される。
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Research Products
(2 results)