2014 Fiscal Year Research-status Report
炎症部位でのリンパ管新生におけるCLEC-2の役割を解明する
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26460362
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
井上 修 山梨大学, 総合研究部, 准教授 (00432154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 克枝 山梨大学, 総合研究部, 准教授 (10324211)
尾崎 由基男 山梨大学, 総合研究部, 教授 (30134539)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | CLEC-2 / 炎症 / リンパ管 / チオグリコネート |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度は以下の検討を行った。 1. 腹膜炎モデルとして、注射器を用いてマウス腹腔内にチオグリコネートを単回投与した。これにより腹膜炎が惹起され、腹水の貯留と腹水への炎症性細胞浸潤を認めた。炎症を惹起する方法としては問題ないと判断された。ただし腹膜炎により、腹膜や腹腔内臓器に炎症性リンパ管形成が惹起されている確認は、次年度以降で組織標本を作成して検討べき課題である。 2. マウスにアルブミン液を静脈内投与し感作させた後、鼻腔内にアルブミン液を投与する方法で気道に慢性炎症を惹起し、気管支炎症モデルを作成する計画だったが、これらについては実験が実施できなかった。次年度中に早期にモデルを作成する。 3.マクロファージ上のCLEC-2だけを欠損させたコンディショナルマウスの作成は、実施できなかった。そのため既に構築されている、血小板膜上のCLEC-2を欠損させたコンディショナルマウスと、全身で欠損したマウスでの検討を先行させる計画へと変更する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
安全管理部へ移動後、感染制御に関わる業務を専任医師として行っており、研究時間の確保に難渋した。
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Strategy for Future Research Activity |
アルブミンの気管内投与による気管支炎症モデについては、同様の実験モデル作成の経験を持つ研究分担者に支援を仰ぐ。早急に実験モデルを作成する事で昨年の遅延を解消する。また、マクロファージ特異的CLEC-2欠損マウスの作成には相当な時間を要するため、既に構築できているCLEC-2欠損骨髄キメラマウス(血小板及びマクロファージ上の CLEC-2が共に欠損している)と血小板特異的 CLEC-2欠損キメラマウス(血小板でのみ CLEC-2が欠損している)の2モデルで、腹膜炎モデルでの検討を行う。
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