2014 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症様行動異常におけるDgcr8 の機能と作用部位の同定
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26460381
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Research Institution | Research Institute, Shiga Medical Center |
Principal Investigator |
村木 一枝 滋賀県立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (10725857)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 22q11欠損症候群 / Dgcr8 / miRNA / 統合失調症 / レンチウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトで統合失調症を多発する22q11欠損症候群モデルマウスを用いて、我々は、前頭前野のComt がその行動異常に関与し、miRNA プロセッサーであるDgcr8 が海馬歯状回の発生に関与することを示してきた。 Dgcr8 KO では前頭葉依存性の作業記憶障害をきたすことも報告されており、22q11欠損症候群が示す統合失調症症状にDgcr8 が関与する可能性が示唆されている。 Dgcr8 の中枢神経系作用部位を同定するために、Cre / loxP を用いたDgcr8 中枢神経系部位特異的過剰発現システムの樹立を試みた。 全身で恒常的に発現するROSA locus を含むBAC にDgcr8 をCre / loxP 制御Stop Codon と共にknockin した。 我々は、培養細胞の系を用いて、このBAC からCre 依存的にDgcr8 の強制発現が可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、Dgcr8 中枢神経系部位特異的過剰発現システムの樹立に用いるベクターのコンストラクションを完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に作成したCre / loxP 制御Dgcr8 過剰発現ベクターを利用し、BAC tg mice を作成する。 さらに、このBAC より、knockin vectorを作成する。作成したknockin vector をhomologous recombination ではなく、Phage のintegraseであるC31Int を用いてROSA26 locus に挿入する。樹立したknockin ES cell を用いて、Cre依存的なDgcr8 の発現できることを確認すると同時に、knokin mice の樹立を目指す。
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Causes of Carryover |
予定していたDgcr8 中枢神経系部位特異的過剰発現システムの樹立に用いるベクターのコンストラクションがスムーズに進行したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
BAC tg mice, knockin mice の作成のために使用する。
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Research Products
(1 results)