2016 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular and morphologic features of uterine adenocarcinoma
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26460419
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大石 善丈 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60444824)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子宮体癌 / 類内膜癌 / 異型度 / 腺癌の亜型分類 / 通常型腺癌 / 胃型腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
九州大学に登録された子宮体癌症例で高悪性度子宮内膜癌は106例であった。当初診断では漿液性腺癌27例、明細胞癌8例、未分化癌7例、混合型12例、G3類内膜癌52例であった。近年の新しい知見を踏まえた病理診断基準によって組織亜型分類をした結果、漿液性腺癌27例は10例はそのまま漿液性腺癌、5例が漿液性腺癌成分を含む混合癌、類内膜癌5例、癌肉腫2例、ambiguous histology4例であった。明細胞癌8例中4例がそのまま明細胞癌、明細胞癌を含む混合癌1例、癌肉腫1例、ambiguous histology2例となった。未分化癌であった7例中6例が未分化癌で1例は退形成癌と診断した。G3類内膜癌52例は類内膜癌29例、未分化癌成分を伴う癌17例、明細胞癌1例、癌肉腫1例、ambiguous histology4例となった。またG1類内膜癌を対象とし臨床病理像を解析したところ高齢群が若年群より有意に予後不良であった。また近年子宮頸部腺癌において類内膜癌と類似する子宮頸部腺癌(通常型)と粘液が豊富な胃型腺癌の二つのentityに大別されることが示された。前者はHPV関連癌で後者はHPV非関連癌であることが知られており異なる疾患であるとされている。我々はその両者の形態的特徴を兼ねる腫瘍を多数蓄積し、そのHPV感染や免疫染色所見を検討した。通常型と胃型両者の形態を兼ねる腺癌は多くの場合本質的に胃型腺癌であり、一部が粘液の減少により類内膜癌類似の通常型様形態を示すことを示した。また小数例は本質的にHPV感染による通常型腺癌で、一部が豊富な粘液をもつ胃型様形態を示すことを示した(Wada T, Ohishi Y et al. Am J Surg Pathol 2017)。
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Research Products
(2 results)