2015 Fiscal Year Research-status Report
子宮癌肉腫由来の癌幹細胞の分子制御機構の解明:病理組織での可視化とその臨床応用
Project/Area Number |
26460427
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
三枝 信 北里大学, 医学部, 教授 (00265711)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | Sox4 / βーカテニン / Slug |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、Soxファミリーとβーカテニンシグナル系がSlug遺伝子発現に及ぼす影響を検索した。その結果、Sox4, Sox7, 及びSox9がSlug遺伝子のプロモーター活性を増強させた。とくにSox4の効果が著明であった。Slug遺伝子のプロモーター配列を解析すると4個のSox4結合配列を認めた。そこで、各配列の4塩基を置換してそのプロモーター活性の変化を検索すると、4カ所全てを不活性化することにより、Sox4のSlug遺伝子発現効果は消失した。また、ChIPアッセイで、これらの結合配列にSox4が結合することを証明した。さらに、Sox4はβーカテニンと間接的に結合してその転写活性を増強する可能性を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りに進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
Sox4とβーカテニン系の直接的な関係を証明する。得られた結果について、人体例での検証を行う。
|
Causes of Carryover |
物品の節約や予想以上に実験が順調で、費用を節約できた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
余剰の費用で、予定外の実験も組み込み、より内容の濃い研究にする。
|