2015 Fiscal Year Research-status Report
膀胱乳頭状尿路上皮腫瘍の組織学的悪性度の進行の原動力は何か
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26460430
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
泉山 七生貴 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 助手 (10158751)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膀胱癌 / テロメア / 染色体分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで報告したGradeによるテロメア長の差異の結果から、同一腫瘍からのサンプルにもかかわらず、染色体本数46本(dipoidy)とそれ以外の本数(aneupolidy) に分け、組織学的悪性度の進行との関連を明らかにすることを目的に今回の研究を行った。膀胱乳頭状尿路上皮腫瘍の摘出サンプルの一次培養細胞を用いたメタフェーズFISHを実施して、染色体本数によるテロメア長の比較・解析を行った。 一次培養の細胞は良好なメタフェーズ像が得にくいことは良く知られているが、今回のサンプリングにおいてもその傾向は変わらなかった。しかし、比較的良好な7サンプルの解析を行うことができた(Qバンド法)。FISH標本では1例を除いて6例で46本とそれ以外の本数の群を比較することできた。97の分裂中期標本を検索できた。この結果、5例のサンプルでdiploidyを示す染色体標本ではaneuploidyのそれよりもテロメアは有意に長かった(1例は有意差なし)。テロメアの短縮が染色体の不安定性(aneuploidy)引き起こし、その結果として発癌に至ると考えられている説に合致する結果が得られた。これまでの論文の結果を支持する結果であった。少ない症例数での結果であるが、悪性度の進行には、染色体の本数の異常とテロメア短縮が強く関与とする我々の論文(Urol Oncol 2014)を補強する結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以上の結果は、実験前の予想(仮説)通りの結果であり、現在までの実験結果により原著論文を作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、検察症例数の増加を図ると同時に、原著論文を完成させる。
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Causes of Carryover |
一次培養の細胞は良好なメタフェーズ像が得にくく、症例数を増やすことが出来なかった。その為、支出予定金額に達しませんでした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
検察症例数の増加を図る事を最優先します。
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