2016 Fiscal Year Research-status Report
新規シグナル経路GLI1-CXCR4による肉腫悪性形質制御メカニズムの解析
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26460443
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
稲熊 真悟 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80410786)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | GLI1 / 滑膜肉腫 / CXCR4 / 転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在までに、GLI1、およびLacZ遺伝子導入滑膜肉腫細胞株SW982を樹立し、in vitroにおける遊走能のみならず、免疫不全マウス尾静脈へ腫瘍細胞を投与する肺転移モデルにおいて、GLI1が滑膜肉腫細胞株の悪性能を制御していることを実験的に証明した。 一方で、ヒト正常間葉系細胞株におけるGLI1、およびSYT-SSX1融合遺伝子の転写標的遺伝子をcDNAマイクロアレイを用いて網羅的に解析し、標的候補遺伝子群を同定した。 これらの遺伝情報をもとに、National Institutes of Health, National Cancer Institute (NCI)との共同研究として、滑膜肉腫組織を免疫組織学的に解析し、組織学的診断マーカーの同定を試みるも、現在までに有用な免疫組織学マーカーの同定には至っていない。 平成29年度は、一年間の研究期間の延長が認められたため、GLI1の薬剤耐性能に及ぼす影響を分子生物学的に検討しつつ、組織学的診断マーカーの同定を引き続き行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2015年6月までは、遺伝子安定発現細胞株の樹立、ヒト正常間葉系幹細胞株におけるGLI1、SYT-SSX1融合遺伝子の標的遺伝子解析等の分子生物学的研究が順調に遂行できていたが、2015年7月より、2016年9月まで、米国National Institutes of Health, National Cancer Institute (NCI)への留学に伴い、分子生物学的実験を行うことができなかった。 NCIにおいては、滑膜肉腫組織を用いた免疫組織学的解析を行うも、現在までに有用な免疫組織学的診断マーカーの同定を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年10月の帰国後より、分子生物学的解析を再開している。 平成29年度は、実験計画の延長が承認されたため、分子生物学的研究を継続つつ、免疫組織学的検索に関してはNCIとの共同研究として、本研究計画を継続的に遂行していく予定である。
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Causes of Carryover |
2015年7月より、2016年9月まで、米国National Institutes of Health, National Cancer Institute (NCI)への留学に伴い、日本国内において本研究費を用いて研究計画を遂行できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、実験計画の延長が承認されたため、分子生物学的研究を継続つつ、免疫組織学的検索に関してはNCIとの共同研究として、本研究計画を継続的に遂行していく予定である。
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