2016 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of SOX2 transcriptional regulation mechanism using genome editing technique
Project/Area Number |
26460465
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
飯笹 久 島根大学, 医学部, 准教授 (80306662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金廣 優一 島根大学, 医学部, 助教 (60609197)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | SOX2 / ゲノム編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲノム編集法を用いた相同組換え法により、癌幹細胞に高発現しているSOX2のC末端側に、Venus及びmCherry等の蛍光強度の強い遺伝子を組み込んだ。しかし顕微鏡で観察される蛍光シグナルは弱く、細胞内における局在を明確に識別することが困難であった。そこで、ゲノム編集法を異なるアプローチに用いることにした。即ち、SOX2制御因子として以前同定したDNA結合タンパク質の遺伝子欠損体を通常のゲノム編集法で作成した。 ゲノム編集法により遺伝子欠損体を得る為に、癌細胞株において高発現し、腫瘍悪性化への関与が指摘されているAPOBEC ファミリー遺伝子、及びETSファミリー遺伝子について、2つの手法を比較、検討した。1つ目は、Cas9及びguide RNA発現ベクターの過剰発現であり、高頻度(30%)に欠損体を得ることができたが、細胞の形態及び増殖速度について株間のばらつきが大きく、off-targetが予想された。そこで、2つ目にCas9タンパク質及びguide RNA複合体(RNPs) をin vitroで形成させ、細胞内へ導入した。その結果、遺伝子欠損株の樹立頻度は、10%程度まで低下したが、細胞増殖速度及び関連遺伝子の発現量にバラツキが少ないクローンを得ることができた。そこで、後者の方法により遺伝子欠損株をMCF7で作成したところ、得られたクローンは分化型ではなく盛り上がった形態となり、また細胞増殖も低下していた。現在、SOX2の発現量を含む遺伝子プロファイル及び、Sphere forming assay等を行い癌幹細胞としての性質を解析していてる。 またこれら実験とは別に、タイの研究チームと国際共同研究を行い、SOX2プロモーターが神経細胞におけるSOX2遺伝子発現の制御に重要なことを明らかにした。本研究成果は、Neurosience誌に掲載された。
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[Presentation] microRNA-381 ameliorates arthritis by controlling functions of fibroblast-like synoviocytes, which are affected by A to I RNA editing.2016
Author(s)
Tanaka Y, Takada S, Iizasa H, Hatzigeorgiou A, Miyazawa SI, Furumatsu T, Nishida K, Asahara H.
Organizer
European Society of Cardiology Congress 2016.
Place of Presentation
London LONDON Convention Center, London, UK
Year and Date
2016-08-27 – 2016-08-31
Int'l Joint Research
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