2016 Fiscal Year Annual Research Report
The role of gap junctional intercellular communication in NASH and its-related hepatocarcinogenesis
Project/Area Number |
26460492
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
内木 綾 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20509236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 智 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60254281)
鈴木 周五 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (60363933)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | NASH / 細胞間コミュニケーション / 疾患モデル / フラボノイド / 肝発がん |
Outline of Annual Research Achievements |
Cx32ドミナントネガティブトランスジェニック (Cx32ΔTg)ラットは、野生型(Wt)ラットと比較して、NASHに伴う脂肪肝炎が進行し、肝発がんが高まることが、前年度までの研究で明らかとなった。Cx32ΔTgラットとWtラットの肝を用いたマイクロアレイ解析により、brain expressed, X-linked 1 (Bex1) 遺伝子が、Wtラットと比較してCx32ΔTgラットで高発現することがわかった。in situ hybridizationにより、Bex1 mRNAの肝における局在を確認したところ、Bex1は肝細胞に限局しており、胆管などの他の組織には発現を認めなかった。また、Cx32ΔTgではGST-P陽性細胞巣において発現上昇を認めた。Bex1は、ラットの肝組織および肝細胞株いずれにおいても、正常肝細胞と比較してラット肝癌細胞で発現が亢進していることが明らかとなった。これらのことから、Bex1はNASHにおいて肝細胞の腫瘍性増殖能に関与していることが予測された。この仮説を検証するため、はじめにラット正常肝細胞株Clone 9に対して、Bex1遺伝子を導入した。その結果、Bex1発現誘導細胞ではmock細胞と比較して、有意な細胞増殖能の上昇とリン酸化NF-κBタンパク発現の増加を認めた。一方、ラット肝癌細胞株HSU-C2およびHSU-C6のBex1発現をsiRNAによりノックダウンした結果、肝癌細胞の有意な細胞増殖抑制とともに、リン酸化NF-κBタンパクとリン酸化JNKタンパクの発現低下が見られた。以上より、本研究からBex1はNASH関連肝発癌に関わる遺伝子であることが新規に解明され、その予防や治療の標的になりうる可能性が見出された。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Pioglitazone, a Peroxisome Proliferator-Activated Receptor γ Agonist, Suppresses Rat Prostate Carcinogenesis2016
Author(s)
Suzuki S, Mori Y, Nagano A, Naiki-Ito A, Kato H, Nagayasu Y, Kobayashi M, Kuno T, Takahashi S
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Journal Title
Int J Mol Sci
Volume: 17
Pages: E2071
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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