2014 Fiscal Year Research-status Report
蛍光ナノ粒子を用いた赤痢アメーバ症迅速診断法の開発
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26460516
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
橘 裕司 東海大学, 医学部, 教授 (10147168)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 原虫感染症 / 診断 / ナノ材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、赤痢アメーバ症の確定診断のために迅速で簡便に実施でき、しかも高感度で特異性の高い新規の検査法を確立することを目的としている。今年度は、蛍光イムノクロマト法による抗赤痢アメーバ抗体検出系の開発を行った。赤痢アメーバの表面抗原である150-kDaレクチンのC末端側(C-Igl)組換えタンパク質を大腸菌で作製し、蛍光シリカナノ粒子の表面に結合させた。今年度は、蛍光粒子上の抗原量とメンブレン上の補足抗原量のバランス、緩衝液やメンブレンの材質などについての様々な条件検討を行った。これまでに抗Iglヒトモノクローナル抗体を用いた評価系において、6ng/mlという低濃度の抗体でも検出できる系を確立できた。実際の患者血清を用いた評価を実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抗赤痢アメーバ抗体検出系について、高感度の検出系を確立できた。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床検体を用いて、特異性と感度について評価を行う。また、赤痢アメーバ抗原検出系の開発についても検討する。
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Causes of Carryover |
旅費や謝金の支出額が当初の予定より少なかったために次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
試作品の作製費用に充当する予定である。
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