2016 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of autophagy evasion mechanism of Staphylococcus aureus by toxic shock syndrome toxin-1
Project/Area Number |
26460517
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
浅野 クリスナ 弘前大学, 医学研究科, 講師 (70598622)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 黄色ブドウ球菌 / オートファジー / TSST-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
[1]前年度の研究によりTSST-1のオートファジー抑制におけるSeptin 7の関与が明らかとなったが、この研究をさらに進めるツールとして皮膚特異的Septin 7 conditional knockout mouseの作製を試みた。Septin 7flox/floxマウスを既に得ており、現在系統維持のためC57BL/6との交配を行っている。今後、このマウスとK5Creマウス(皮膚特異的Cre recombinase発現マウス)の交配により、目的のSeptin 7欠損マウスを得る予定となっている。このため、K5Creマウスは既に熊本大学動物資源開発研究施設より購入し、保持している。欠損マウスが出来次第、予定したSeptin 7機能解析を進める。[2]本研究で作製したスーパー抗原活性欠損TSST-1(mTSST-1)は野生型と同等のオートファジー抑制活性を持つ。従って、スーパー抗原活性を除外した解析が可能である。今年度は、TSST-1、mTSST-1それぞれを持つ菌、およびTSST-1欠損菌を培養上皮細胞に感染後、細胞内動態をYFP標識により解析した。この結果、mTSST-1を持つ菌の野生型と変わらぬオートファジー抑制効果に加え、菌のオートファゴゾーム内への局在も明らかにした。今後はin vivoでの解析をさらに進める。[3]黄色ブドウ球菌皮膚感染モデルはこれまで存在しなかったため、マウス皮膚に物理的・化学的侵襲を加えた感染モデルを開発した。TSST-1欠損菌とmTSST-1保持菌の皮膚感染実験では、TSST-1活性の有無で菌の組織分布に相違を見出した。現在、細胞内動態とオートファジー抑制メカニズムとの関連をさらに精査している。 今後は上記で開発した各ツールを駆使して、黄色ブドウ球菌の皮膚慢性感染とオートファジー抑制に焦点を当てた研究をさらに前進させる予定となっている。
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[Journal Article] The emetic activity of staphylococcal enterotoxins, SEK, SEL, SEM, SEN and SEO in a small emetic animal model, the house musk shrew2017
Author(s)
Ono HK, Hirose S, Naito I, Sato'o Y, Asano K, Hu DL, Omoe K, Nakane A
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Journal Title
Microbiol Immunol
Volume: 61
Pages: 12-16
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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