2014 Fiscal Year Research-status Report
リポ多糖誘導性オートファジーを制御する小胞輸送機構の解析
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26460522
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
瀬戸 真太郎 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50383203)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オートファジー / Rab GTPase / LPS |
Outline of Annual Research Achievements |
オートファジーは飢餓や異常タンパク質合成の際に誘導される、ユニークなタンパク質分解機構である。最近の研究では、オートファジーは自然免疫にも関与していることが明らかになっている。Beclin-1はVps34と結合し、PI3キナーゼとして、オートファジーを正に制御する。これまでの研究によって、LPS誘導性オートファジーにおいて、Rab39aがBeclin-1に結合して、PI3キナーゼ活性を制御していることが示唆されている。Rab GTPaseは60以上のファミリー遺伝子で構成されるsmall Gタンパク質であり、これまで、オートファジーを制御するRab GTPaseは複数同定されているが、Beclin-1と結合するしてPI3キナーゼ活性を制御するRab遺伝子はRab39a以外同定されていない。本研究において、Beclin-1と結合するRab GTPaseを網羅的にスクリーニングして、オートファジーを制御するRab GTPaseの候補遺伝子を探求した。その結果、Rab3B、Rab6C、Rab12、Rab13、Rab26がBeclin-1に結合することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オートファジーを制御するBecin-1に結合することが明らかになった新規Rab GTPaseとして、Rab3B、Rab6C、Rab12、Rab13、Rab26を見出すことができた。Rab12は細胞内へのアミノ酸の取り込みに機能していることが明らかになっており、オートファジーを制御していることが明らかになっているたが、Beclin-1との結合については何もわかっていない。他のRab GTPaseのオートファジーにおける機能については何も明らかになっていない。Rab26はリソソームに局在するRab GTPaseであり、Rab39aと協調してオートファジーを制御する因子である可能性を示す。
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Strategy for Future Research Activity |
本実験でBeclin-1との結合が明らかになったRab GTPaseのノックアウトもしくはノックダウンマクロファージ株を作成して、LPS誘導オートファジーにおける機能を明らかにする。また、Rab26によるファゴリソソーム形成機構についても明らかにする。
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Causes of Carryover |
平成27年1月で行われた海外での学会参加を中止しため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
差額は平成28年度での物品費などに使用する。
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Research Products
(3 results)