2015 Fiscal Year Research-status Report
病原真菌における細胞外ステロール取り込み機構の解明
Project/Area Number |
26460541
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
田辺 公一 龍谷大学, 農学部, 准教授 (80370964)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 病原真菌 / ステロール / Candida |
Outline of Annual Research Achievements |
病原真菌Candida glabrataのステロール取り込みにかかわる因子の同定を試みた。ステロール取り込みが活性化される鉄欠乏培地において培養した際に、発現量が増加する遺伝子について破壊株を作製し、ステロール取り込みが欠失するような株のスクリーニングを行った。Saccharomyces cerevisiaeの研究より、機能が推測される遺伝子について遺伝子破壊株を作製したが、ステロール取り込みが失われるあるいは低下するような遺伝子は見出せなかった。次年度は最終年度であるが、方針転換をすべきであると考えられる。C. glabrataではなく遺伝学的解析に最も適した近縁種であるS. cerevisiaeを用いて、ステロール取り込みができない変異株のスクリーニングを行い、ステロール取り込みに必要な新規因子を同定する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属変更により研究が滞った。また、現在の実験手法では新規ステロール取り込み因子を同定することが困難であると考えられる。したがって研究実績の概要に示したような方針転換が必要であると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
S. cerevisiaeにおけるステロール取り込みに必須の遺伝子(AUS1とDAN1)をともに強制発現し、常にステロールを取り込むような組換え株を作製する。この株をもとにステロール取り込みが欠失するような変異株を単離し、ステロール取り込みに必須の新規遺伝子の探索を進める。
|
Causes of Carryover |
2015年11月に前倒し支払い請求を行った。核酸抽出方法を変更したため一部のキットの購入しなかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度、研究方針を変更する可能性がありその際に必要となる消耗品・試薬を購入する。
|
Research Products
(1 results)