2014 Fiscal Year Research-status Report
特異的感染阻害ペプチドを用いたHIV-1の細胞侵入分子機構の解析
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26460566
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
村上 努 国立感染症研究所, その他部局等, その他 (50336385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉村 啓和 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (80217182)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | HIV / Gag蛋白質 / マトリックス蛋白質 / ペプチド / 抗HIV-1活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれが見出したHIV複製を阻害するHIV-1MA(マトリックス蛋白質)の部分ペプチド(15mer)の中で、その抗HIV-1活性が高かったMA-8LとMA-9Lについてどの領域(またはアミノ酸)が活性にとって重要かを明らかにするため、1)ペプチドの長さ(15 mer)を変えずに、MA-8LとMA-9Lの間で1残基ずつずらした部分ペプチドを作製し、2)細胞内に導入した部分ペプチドの活性発現に有用と考えられるクロロキンを培養液に添加して、X4HIV-1とR5 HIV-1に対する抗HIV-1活性を評価した。その結果、C末端側のペプチド配列(ほぼMA-9Lに近い)が抗HIV-1活性発現に重要であることが明らかになった(論文投稿中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担者の玉村先生のご協力もあり、概ね順調に計画を遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
MAの部分ペプチドについては、9Lの配列を基本として25mer程度のより長い部分ペプチドでへリックス構造をとらせたり、stapling法を用いて構造の安定化を図り、より高い抗HIV-1活性を有する部分ペプチドの創製を試みる。 CA(カプシド)の部分ペプチドについてもそのライブラリーの中で見つかった複数の抗HIV-1活性を有する部分ペプチドについて詳細に評価する。
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Causes of Carryover |
年度未納品等にかかる支払いが平成27年4月1日以降となったため、当該支出分については次年度の実支出額に計上予定。平成26年度分についてはほぼ使用済みである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の通り。
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Research Products
(4 results)