2014 Fiscal Year Research-status Report
γδT細胞の末梢でのホメオスタシスにおけるTCRシグナル要求性
Project/Area Number |
26460572
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
谷一 靖江 京都大学, ウイルス研究所, 助教 (50432331)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | ガンマデルタT細胞 / TCR |
Outline of Annual Research Achievements |
TCRgamma遺伝子座に存在するエンハンサーEg4の欠損マウスを作製し、その表現型(分化のFACS解析、V-J組換えとTCRgamma鎖転写量の定量)を解析した。このマウスのガンマデルタT細胞の一部のサブセットは、成体マウスでも胎児マウスでも、胸腺内での分化に異常はみとめられなかったが、末梢リンパ組織での細胞数が減少していることがわかった。また、ex vivoでPMA+Ionomycinで刺激を行うと、サイトカインの産生パターンが野性型と異なっていることが明らかになった。様々な臓器を調べた結果、Eg4欠損マウスの末梢リンパ組織での特定のガンマデルタT細胞サブセットの細胞数減少は、少なくとも、胸腺からリンパ組織への移行障害が原因ではないことが判明した。 また、TCRgamma遺伝子座の別のエンハンサーであるEg1とJg1遺伝子のプロモーターが転写因子Stat5依存性に結合することをchromosome conformation capture assay (3C assay)にて示すことができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
投稿中だった別の論文の追加実験に3C assayを追加する必要が生じ、条件検討などにかなり時間を取られたため、平成26年度に予定していたEg4欠損マウスの解析の一部が実施できなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
3C assayの実験条件がおおよそ定まったので、平成27年度以降に予定していたEg4エンハンサーと他のTCRgammaエンハンサーの結合を検出するための実験に応用できると考えられる。平成26年度に実施できなかった一部の実験は、平成27年度に合わせて行う。
|
Causes of Carryover |
投稿中だった別の論文の追加実験として、平成27年度以降に予定していた3C assayを前倒しして実施したので、当初平成26年度に計画していた実験の一部が実施できなかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度実施予定だった実験は、平成27年度に追加して行う。フローサイトメトリー用の抗体や、ソーティング用の磁気ビーズの購入に使用する。
|
Research Products
(1 results)