2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an interprofessional education program using team-based learning and verification of educational effects of the program.
Project/Area Number |
26460589
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
前野 貴美 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80528480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前野 哲博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40299227)
高屋敷 明由美 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80375500)
鈴木 英雄 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00400672)
堤 円香 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60643228) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 専門職連携教育 / チーム医療教育 / Team-based learning / 全国調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会に突入し増大する医療ニーズに対し切り札となるのがチーム医療であり、その基盤となる専門職連携教育(Interprofessional education:IPE)の重要性が高まっている。本研究は、全国の医療専門職養成機関で幅広く導入可能な、大教室で1日でできる、Team-based learning(TBL)を用いた専門職連携教育プログラムパッケージ(IP-TBL)を開発し、その教育効果の検証を行うことを目的とした。 平成28年度は27年度に開発したIP-TBLβ版および評価結果をもとに、ケースシナリオのブラッシュアップ、振り返りの構造化、ファシリテーターガイドの充実等を行いIP-TBLプログラムを完成し、筑波大学、茨城県立医療大学の学生を対象としてIP-TBL完成版のプログラムおよびIPE質問票TSUKUBAモデルによる評価の行い、プログラム前後で専門職の役割に対する理解が高まっており、グループワークへのより積極的な参加等、態度面の変化も見られる効果が確認された。 平成28年度は合わせて我が国の医学部医学科におけるIPEの実施状況とその障害を明らかにすることを目的として、日本国内の81校の医学部医学科を対象とした全国調査を実施した。平成28年9-12月に調査を実施し64校から回答を得た(回答率79.0%)。IPEを実施している大学は46校(71.9%)であった。学習方略では、グループ討論や講義が多かった。IPEの障害となっている要因として、53校が異なる学科間のスケジュール調整、47校が教員不足を挙げた。IPEの障害として、異なる学科間のスケジュール調整や教員不足などの要因が、障害となっていることが示され、限られた時間、マンパワーで実施可能なTeam-based leaningは、方略のひとつになり得ると考えられた。
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