2014 Fiscal Year Research-status Report
スキルス・ラボの海外交流プログラムによる国際感覚育成に関する研究
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26460603
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岩田 貴 徳島大学, 教養教育院(仮称)設置準備室, 教授 (00380022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢田 圭吾 徳島大学, 大学病院, 助教 (00633893)
島田 光生 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10216070)
東島 潤 徳島大学, 大学病院, 助教 (30467815)
吉川 幸造 徳島大学, 大学病院, 助教 (80448331)
赤池 雅史 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90271080)
森根 裕二 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (60398021)
居村 暁 徳島大学, 大学病院, 特任教授 (90380021)
石橋 広樹 徳島大学, 大学病院, 講師 (20314867)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際感覚育成 / 英語実習 / スキルスラボ / シミュレーション教育 / ノンテクニカルスキル / Basic life support / 縫合実習 / アクティブラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】海外からの留学生と合同で、英語を用いて行う職種連携型のシミュレーション教育プログラムを開発し、そのプログラムが国際的に通用するShow how~Doesのレベルのノンテクニカルスキルの修得に有効であることを検討する。 【対象・方法】<検討1. 救急救命処置を中心とした医療シミュレーション実習>クリニカルクラークシップで消化器・移植外科を実習中の医学部生5名、フィンランド人留学生(本学保健学科看護学専攻との交換留学生)1名、看護学生5名で病棟手洗い、採血、BLS実習をスキルス・ラボでシミュレータを用いて施行した。シミュレータとAEDを用いてAHAガイドライン2010に基づいたBLSの手技を英語で解説し各パートのタスクトレーニングを行ったのち、「ナースステーションで心電図モニターがAFを示し、病室に駆けつけると心肺停止状態を発見した」という状況設定に学習者を投入して医師が到着するまでのBLSの流れを別室でシミュレーションし、他者はカメラを通して見学、後にビデオフィードバックを行った。 <検討2. 縫合実習>クリニカルクラークシップ(消化器・移植外科)実習中の医学部生(5名)を対象に消化器・移植外科の外国人留学生が指導者となり縫合方法の英語テキストを用いて、英語で外科基本縫合実習を行った。 【結果】<検討1.>平成26年11月12日に合同実習を施行した。実習後アンケートでは、英語での表現方法が理解できた、実際の臨床現場を想定したシミュレーションを英語で行うことで、チームとしてより一層コミュニケーションがとれた、他学部学生と合同実習できたことはよかった、などポジティブな意見が大半を占めた。 <検討2.>平成26年度は縫合実習を20回施行、98名が受講した。留学生による英語での説明であったが、上級医による縫合の手技、仕上がりの評価では、平均85.7点(100点満点)と好評価であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に計画した救急救命処置と縫合実習における英語での実習および、外国人留学生、他学部生との合同実習を開催し、アンケートや上級医による手技評価を行うことで実習評価を行った。また、本実習を定期開催することとなった点で、達成度はおおむね順調に進展している。平成27年度は当初の予定通り、BLS合同実習と縫合実習における英語実習を定期的に行うとともに、研究分担者の矢田と協力してOSCE受験前の医療系学部のボランティア学生を対象にUSMLE Step2 CSを意識したOSCEの実習と講義、解説を英語で行い、英語版OSCEの開発を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者が所属する徳島大学医療教育開発センターは医学・歯学・薬学・栄養学・保健学に跨がる多職種医療人の養成を担う教育・研究機関で、学生および、留学生の動員は容易で、さらに基本的手技から高度な手技をトレーニングできるシミュレータは完備されており、本研究を行うにあたって設備は整っている。平成27年度はUSMLE Step2 CSを意識したOSCEの実習と講義、解説を英語で行い、英語版OSCEの開発検討を加えて計画書通りに使用予定である。
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Causes of Carryover |
計画書作成時に購入予定であった消耗品の価格変動・購入品の変更のため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度への繰越額は消耗品に使用予定である
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[Journal Article] Characteristics of internal hernia after gastrectomy with Roux-en-Y reconstruction for gastric cancer.2014
Author(s)
Yoshikawa K, Shimada M, Kurita N, Sato H, Iwata T, Higashijima J, Chikakiyo M, Nishi M, Kashihara H, Takasu C, Matsumoto N, Eto S.
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Journal Title
Surg Endosc.
Volume: 28
Pages: 1774-1778
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Hybrid technique for laparoscopic incisional ventral hernia repair combining laparoscopic primary closure and mesh repair.2014
Author(s)
Yoshikawa K, Shimada M, Kurita N, Sato H, Iwata T, Higashijima J, Chikakiyo M, Nishi M, Kashihara H, Takasu C, Matsumoto N, Eto S.
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Journal Title
Asian J Endosc Surg.
Volume: 7
Pages: 282-285
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 大学と関連病院が連携した若手医師の研修プログラムの構築-地方からの提言-2014
Author(s)
岩田貴, 島田光生, 栗田信浩, 佐藤宏彦, 吉川幸造, 西正暁, 近清素也, 髙須千絵, 柏原秀也, 松本規子, 赤池雅史
Organizer
第114回日本外科学会定期学術集会
Place of Presentation
国立京都国際会館(京都府京都市)
Year and Date
2014-04-04