• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

超高齢社会・医師不足時代の総合診療医の質と数の確保に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26460611
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

木村 琢磨  北里大学, 医学部, 准教授 (50722154)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野村 恭子  帝京大学, 医学部, 准教授 (40365987)
赤星 透  北里大学, 医学部, 教授 (70159325)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords総合診療 / 専門医
Outline of Annual Research Achievements

本研究においては、計画通りに初年度は「専門医にとっての望ましい総合診療専門医キャリア転向研修」に関するインタビュー研究を行った。これまで20名にインタビューを行い、その分析を行い、以下が明らかになった。
専門医にとっての望ましい総合診療専門医キャリア転向研修として、①臨床能力の習得に役立つ研修、②テーラーメイドの研修(内容・期間)、③収入の担保された研修の3つのカテゴリーが明らかになった。
①臨床能力の習得に役立つ研修には、1)学ぶ内容に合わせた見学・座学研修と参加・実地研修、2)大学病院・ローテーション以外の研修の二つの要素があった。
②テーラーメイドの研修(内容・期間)には、1)修得済と未修得の臨床能力を見極めた研修内容、2)総合診療医として目指す臨床の場(病院・診療所)や 地域で異なる研修内容、3)総合診療医として目指す臨床内容により異なる研修期間の三つの要素があった。
③収入の担保された研修には、1)専門業務を続けながら平日は週1程度で可能な実地研修、2)オンラインの二つの要素があった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は、まず、「専門医にとっての望ましい総合診療専門医キャリア転向研修」を主題とする半構造化面接を行い、どの様な背景(どの専門診療科・専門領域の医師が、どのような理由で総合診療医を志向するかなど)や、どの様な条件(総合診療医になる上で求められる研修内容、期待される臨床業務)なら総合診療医を志向するかを、質的に探索した。
今後は、これらの質的研究の結果と、先行研究をふまえ、質問紙票を作成し、量的調査を行い、分析する予定である。現在、質的分析はほぼ終了しており、今後、追加のインタビューを行った後に、質問紙票の作成、量的調査を行う段階である。
よって、現在までの達成度は、おおむね順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

質的研究の結果と、先行研究をふまえ、因子分析による項目選定で、「総合診療医を志向する背景・条件」に関する質問紙票を作成する。質問紙票では、専門領域(消化器、呼吸器など)、今後、「総合診療医」に求められる研修内容(実地研修の内容、試験の有無など)、今後の「総合診療医」に期待される臨床業務(排尿障害に対応するか、認知症患者へ継続的に関わるか、在宅医療で看取りを行う予定かなど)、臨床医として重視する側面(社会的責任や地域貢献をどの位重視するかなど)に関して、具体的な質問で尋ねる。そして、三つの医師集団へ調査を行い、「総合診療医を志向する背景・条件」の仮説を量的に検証する。
現在、平成26年度中にインタビューはほぼ終了しているが、平成27年度の前半に、質問紙票の項目吟味のための追加インタビューを行い、質問紙票の作成を終了する予定である。その上で、因子分析で項目吟味を行い、質問紙票を作成し、予備調査の後に最終版を作成し、本調査を行う予定である。
現在、インタビューに協力してもらう医師のリクルートを再開し、インタビューの実施、更なるインタビュー内容の分析をすすめている。そのため、平成26年度中に使用予定のインタビューに用いる使用額が、平成27年度への繰り越しを余儀なくされている現状である。

Causes of Carryover

第一に、インタビューをボランティアで参加してくれる被験者に、主に北里大学内を中心に協力してもらえる事ができたため。第二に、インタビューを行い分析を行った結果、更なるインタビューが必要であることが判明し、インタビューのまとめや、妥当性検証のために、インタビューした医師へ返答を求めるプロセスに要するコストが、結果的に使用されていない状況のため。以上により、次年度使用額が生じたと考えられる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

現在、追加のインタビューに協力してもらう医師のリクルートを行っている。今後、インタビューの実施、更なるインタビュー内容の分析を行う。また、インタビューのまとめや、妥当性検証のために、インタビューした医師へ返答を求めるため、予算が必要となる。これらにて、平成26年度分から平成27年度分へ繰り越しを行った予算を使用する予定である。

URL: 

Published: 2016-05-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi