2014 Fiscal Year Research-status Report
代替医療系研究論文の利益相反と結論に関するシステマティック・レビュー
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26460616
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
増山 祥子 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (10454688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 仁 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (10248750)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 利益相反 / 研究倫理 / 代替医療 / 臨床試験 / 東洋医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の代替医療系の学術活動において、利益相反およびその他の研究倫理に関する周知や取扱いについての現状を調査した。現在、情報収集の途中であり、以下は暫定的なデータである。 1.日本における東洋医学系および代替医療系の臨床研究論文を掲載する学術誌(日本学術会議協力学術研究団体以外も含む)の投稿規程を収集し、利益相反に関する項目として「申告書提出」「論文での明記」、臨床試験に関する項目として「臨床試験事前登録」「倫理委員会の承認」、人権保護に関する項目として「インフォームドコンセント」について、著者への義務付けを記載しているか調査した。現在も収集・調査中であるが、2015年3月末時点で収集している19件については、「臨床試験事前登録」について21%、「倫理委員会の承認」について37%、「インフォームドコンセント」について26%、「利益相反申告書提出」について16%、「利益相反論文明記」について26%が投稿規定に明記していた。これら19件の団体のうち日本学術会議協力学術研究団体は32%で、そのうち5項目すべてを満たしているものは33%だった。今後一定の基準に基づき系統的に収集・調査を行うが、現時点において東洋医学系および代替医療系の学術団体における研究倫理および利益相反についての啓発と対応は不十分であると思われる。 2.国内の東洋医学系学術団体にけるCOIセミナーに参加して、COIに関する啓発の状況とその内容について取材した。少なくとも取材した日本医学会加盟の学会では、周知徹底のための積極的な活動が見られたが、会員のうちどれくらいが認識を強めているのかは未だ把握できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
文献収集の対象となる雑誌を学術団体のみに絞ると激減するため、調査対象の範囲設定と選択基準の決定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
投稿規程の調査の後、各雑誌に掲載している臨床試験の質についての検討を行う。
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Causes of Carryover |
計画通り使用しました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度も計画通り使用します。
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