2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study of the improvement methods to ending stage environment as in nursing care facilities
Project/Area Number |
26460619
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Research Institution | Kacho Junior College |
Principal Investigator |
野田 隆生 華頂短期大学, 教養科, 准教授 (00390097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村岡 潔 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (10309081)
大西 次郎 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (20388797)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看取り環境 / 臨終行儀 / 生命倫理 / 社会史 / 死生観 / ビハーラ / 緩和ケア病棟 / エンドオブライフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
アジア文化圏との比較ということについて未執行であったため、本研究を補完する上でたいへん重要な位置を占めることを鑑み、一年間の延期を申請したものであった。平成30年3月30日に研究会議を開催し今年度の予定を共有することになった。主な研究活動としては、8月25日~27日に韓国ソウルにおいて開催される日本仏教看護・ビハーラ学会第13回年次大会において口頭発表を行う予定をしていた。しかし、朝鮮半島の情勢が危うく外務省より渡航喚起がなされ、韓国での開催が中止となった。また春学期中に韓国にて調査研究を行うことが不可能となってしまった。本科研研究班主催の報告会については開催に至らなかったが、研究代表である野田ならびに研究分担者である村岡が世話人をつとめる佛教大学ビハーラ研究会の共催として3月23日にミニ・シンポジウムを行い、野田が総括を担当した。全体のテーマとしては「ビハーラの実践と仏教カウンセリング」となっており、総括においては本科研でも取り上げていた「看取り環境」を軸に、その歴史的展開過程を整理し、現代社会において治療優先の医療での仏教の役割について再認識を必要とする旨を報告することになった。 国内の介護老人福祉施設や老人保健施設ならびに緩和ケア病棟、ホスピス病棟、ビハーラ病棟を対象として進めてきたが、野田が担当する日本的な看取り環境の特長やその意義への考究結果については、主に看取りにおける歴史的展開過程をその歴史性から捉えることと、現代の問題として捉える両側面より現代人の生死観を明らかにしながら、これからの福祉や医療における支援体制について少しくまとめるに至った。前記のことについては研究誌『地域ケアリング』に投稿を行うことで報告をしている。村岡については、医療倫理の側面より研究課題に言及し本務校の『福祉教育開発研究センター紀要』に研究成果として報告をしている。
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Research Products
(7 results)