2016 Fiscal Year Annual Research Report
Search for RNA biomerker of cardiovascular disease
Project/Area Number |
26460646
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
中村 和人 山梨大学, 総合研究部, 助教 (30456488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 健一 山梨大学, 総合研究部, 講師 (30345706)
渡辺 一広 山梨大学, 総合研究部, 病院助教 (50535549)
中村 貴光 山梨大学, 総合研究部, 助教 (60377512)
藤岡 大佑 山梨大学, 総合研究部, 助教 (70377513)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | バイオマーカー / 不安定プラーク / RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、血液から得られるRNAサンプルの遺伝子プロファイルを調べ、虚血性心疾患に特異的な新規のRNAバイオマーカーを探索・発見することである。 1;健康人(正常冠動脈群)および急性冠症候群の患者(高度狭窄冠動脈群)で、末梢血白血球のRNA発現プロファイルに違いがあるかどうかを検討した。マウスの動脈硬化疾患モデルを利用して、健康なマウスおよび動脈硬化マウスにおける末梢血白血球のRNA発現プロファイルに関して、同様の評価を行った。①ヒトおよびマウスの末梢血から、解析に十分かつ質の高いRNAを再現性良く抽出可能であった。②上記の両群間でのRNA発現パターンの違いに関して、SSH法はキットが製造中止となり、DD法のみによるスクリーニングを施行した。発現差のありそうなRNAは数十程度であったが、サンプル間の再現性に難があり、候補遺伝子の特定に至らなかった。 2;DD法による候補遺伝子の絞り込みは難渋したため、以下のように対応した。 ①既に動脈硬化に関与すると報告のあるAnnexin A1, FPR2, TLR2, TLR4, CCR2, TREM1等の遺伝子に関して、正常冠動脈群、高度狭窄冠動脈群で、末梢血白血球由来のRNAの発現量を比較した。一部は明らかに発現量の違いに一定の傾向を示し、両群、各30程度の解析で、統計学的な有意差が得られつつある。②遺伝子の網羅的解析に関して、microarrayに変わるより有用な解析法である次世代シークエンス(NGS)が開発された。正常冠動脈群(N=3)、高度狭窄冠動脈群(N=3)の末梢血から得られたRNAサンプルを、NGSのうちのRNA sequencingの受託解析を依頼し、現在、解析中である。 *以上、本研究の目的である虚血性心疾患の血液中の新規RNAバイオマーカーの特定には至っていないが、その候補に関して、近いうちに発表できそうな状況である。
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Remarks |
特になし。
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