2014 Fiscal Year Research-status Report
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26460650
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
松葉 隆司 鳥取大学, 医学部, 講師 (20304206)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 感染症 / 診断 / 細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
牛などの反芻獣に慢性下痢を繰り返す致死性の細菌感染症であるヨーネ病には、ワクチンや治療薬がないため、法に基づく定期検査による感染摘発と淘汰が行われている。定期検査では、血清を用いた免疫学的検査によるスクリーニングを行い、その陽性検体については、ヨーネ菌特異遺伝子を検出するリアルタイムPCR法での結果を確定診断としている。現行のスクリーニングに用いられている菌粗抽出抗原は、生活環境や自然環境細菌であるマイコバクテリア属近縁種と交差反応によって擬陽性を出しやすい問題点がある。この点について改善するためには、より特異性の高い抗原を用いての迅速測定法の開発が望ましいと考えられる。 本年度は、遺伝子データベースを利用したバイオインフォマティクスによってヨーネ菌の遺伝子由来アミノ酸配列群から菌特異的遺伝子群を選出し、さらに全ゲノム配列データベース情報に対するアミノ酸配列の相同性比較解析を行うことで候補遺伝子の選抜を行った。選抜された候補遺伝子については、網羅的に大腸菌発現系で組換えタンパク発現を試み、発現確認の出来た可溶性タンパクに対し免疫牛血清を用いたウエスタンブロット法による反応性検討を行ったところ抗血清中の抗体が陽性反応を示すタンパクを複数得ることができた。このうちの1種については、発現条件ならびに複数のクロマトグラフィー担体を用いた精製法の最適化検討を行い、高純度の精製タンパクを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヨーネ菌特異遺伝子群選出、候補遺伝子選抜、各組換え発現タンパクに対する反応性検討の結果、複数の候補タンパクを得ることが出来、このうち1タンパクについては、精製法も確立できた。
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Strategy for Future Research Activity |
1)発現確認できていない組換えタンパクについては、可溶性発現の最適化検討および抗血清による反応性検討を継続する。2)すでに得られた候補タンパクについては、順次発現法ならびに精製法の最適化を行う。3)定期検査陽性血清や実験感染牛血清を用いて、組換え抗原タンパクへの反応性について検討と解析を行う。
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Causes of Carryover |
年度末に少額残金だったため、次年度へ繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度請求額と合わせて使用する。
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Research Products
(1 results)